27 June, 10

「6hours。」

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AM7:00に宿を出て、歩いて10分の距離にあるTaxi Brousse(タクシーブルース)ステーションへ。今日はここから更に南へ、Ranohira(ラヌヒラ)へと移動する予定である。

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昨日の内に確認していたところでは、Ranohira方面への始発はAM7:30~8:00に出発すると聞いていた。だからこそそれに合わせてこの時間にここへやってきたわけなのだが…。

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ステーションに到着してすぐ、まず客引きが声を掛けて来た。
「Ranohira行き、1人20000Arで、もうすぐ出発するからこっち来な!!」
(※ Ar:アリアリ。マダガスカルの通貨単位。2010年7月現在1000Ar≒42円くらい。)
しかし、事前にケニアのホテルにある情報ノートなどで調べていたところでは、この区間の料金は15000Arくらいとなっていたはずである。
「おかしい、ボラれてるんじゃないか…。」
結局その客引きはとりあえず断り、そのまま自分たちの目で色々なTaxi Brousse会社の事務所に書かれてある料金表をチェックしていくと…。あった、15000ArのTaxiが!
「やっぱりあんじゃん、安いのが。あいつ、高いの勧めやがって…。」と喜んでチケットを購入して荷物を車のルーフに預けたまでは良かったが、これが思わぬ悪夢を運んでくる結果となってしまったのである。
とにかく、車が全く動き出さない。それはつまり、Taxi Brousseの場合「客が集まらない」ということを意味しているのですが…、とにかく、この会社の人たちときたら、客を引いてくる能力というモノが全く無いようなのである。たまにステーション内に“乗客候補”たちが入ってくると各社の客引きがこぞってアピールし始めるのだが、2人の乗ったTaxi会社の客引きを見てると、必ずその集団の後ろの方に追いやられ、客と接する機会すら得られない状態なのである。「あいつ、やる気あんのかなぁ…。」
それでも最初は「その内集まるだろうから、気長に待つしかないっしょ。」と多少の余裕も見せていたのだが、1時間、2時間、3時間、4時間…と正午が近くなってくる頃になると、さすがにイライラが募り始めて来た。この間、AM8:00に車内にいたメンバーから増えた乗客は1人もいないのである。「信じられん、どうなってるんだ、この会社は…。」
周囲のTaxi会社の便は、その間にもどんどん出発していっている様子。始発のTaxiに乗る為にAM7:30にやって来た2人としては、何故か昼飯をまだこの場所で食べているという状況に、どうにも納得が出来なくなってきたのだ。
ここからRanohira(ラヌヒラ)までは、情報によれば約6時間の距離。実際はもう少し時間が掛かるかもしれない事を考えると、もう今からだと向うへの到着は日が暮れた後になってしまうだろう。「今日もサッカー観れないじゃんか~。(何戦か分かんないけど。)」そんな事も、余計に気持ちをイライラさせ始める。
そして、そこから更に2時間以上待ったPM2:30。他のTaxiが全て出てしまったステーションの中、ようやく2人の乗ったTaxi Brousseが出発の準備をし始めた。同じ車内に乗っている英語を話すマダガスカル人が「Are you allright?」なんて笑って声を掛けてくれたりもするのだが、この時点ではもう、それに笑顔を返す余裕すらなかった。
「結局、6時間以上この場所にいるって…朝一で出発してたら、もう向うに着いてる時間じゃんよ…。」 この体験から学んだことが1つ。
Taxi Brousseを選ぶ基準は、多少の値段の安さなんかよりも、「客がどれだけ集まっているか。」もしくは、「客引きがどれだけしっかりしているか。」に尽きるって事。特に、往復航空券でその国への滞在期限が区切られている今回の様な場合には、待ち時間が非常にストレスになってくるものだから。…それが“アフリカ”なんだけれど、今日は改めてそう実感しました…。

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