「Visa。」
昨夜8時に出発したバスは、特に遅れる事もなく予定時刻のAM2:00過ぎにLusaka(ルサカ)のバスターミナルへと到着した。
夜中に到着する場合、ターミナルから宿への移動が心配なところなのだが、今回利用したバス会社では「到着後、車中で朝5:00過ぎまでは眠っていてOK。」ということだったので、他の乗客と共に2人も狭いバスの座席で朝まで眠らせてもらう事にした。
そして、まだ夜が明けきらないAM5:30頃、ターミナルに横付けされたボロボロのタクシーに乗込んで、真っ暗な道を安宿へと向けて動き始めた。向かうのは、この町の安宿として有名な“Cha Cha Cha Backpackers”である。
AM6:00前、目当てのバックパッカーズへと到着。門を固めるガードマンが2人を敷地の中へと入れてはくれたが、この時間まだ受付の担当者が来ておらず、結局AM7:00過ぎまで寒い屋外で待たされることになった。Lusakaは高原の町だとは知っていたが、朝方の冷え込みがまさかこれ程だとは思わなかった。バックパックの中にしまっていた上着を引きずり出し、急いで羽織る。Jは首周りにストールも巻いて、それでもまだ少し寒かったくらいだ。
AM7:30、ようやく来た係りの人に受付をしてもらい、無事キャンプサイトへとCheck Innした。料金は、1人US$5。ドミトリーのベッドがUS$12することを考えると、やはりテントを持っていた方が生活費の節約になるのである。この朝方の寒さが多少気にはなるところだが、それでもテントに泊ることの利点は、単に宿泊費の節約というだけではない。
マラリアの危険性がある地域においては、テントの中で眠ることによって「Bed+蚊帳」というコンビネーション以上の割合で蚊を身体から遠ざける事が出来るのである。プライベート空間であることも、ドミに泊り続けるより気楽だったりもするし。
チェックイン後はとにかくまずテントを組んでしまい、荷物をその中に押し込むと入口に鍵を掛け、落ち着く暇もなく早々に外出することにした。
今日はこれからタンザニア大使館に行って、“タンザニアVISA”を事前取得しておくつもりなのである。タンザニアのビザは通常、国境で取得できることにもなっているのだが、ルサカで多少時間が出来たのと、「もしかしたら、大使館の方がビザが安かったりしないかなぁ…。」なんてケチな考えも浮かんだもので、一応事前に取得してみることにしたのである。しかし、実際に訪れた大使館でビザの料金を訪ねてみると「US$50」と国境と変わらぬ料金設定で、だったら別にここで急いで取得する必要もなかったりしたのだが、まぁせっかく大使館までやってきたのだから…と、結局そのまま申請してしまう事に。午前中の申請だと、午後の2時にビザが出来あがってくるらしい。
…というわけで、その合間に昼飯を近所の安食堂で済ませ、さらに余った時間を使って観光したのが、この教会なのです。名前も特に知りませんが、外壁に埋め込まれた色とりどりのガラスから入る光が、内部にちょっと素敵な雰囲気を作り出している。小学校で使うような小さな椅子や座布団も可愛くて、そんな小道具を写真に撮ったりしている内にあっという間に午後の2時が近づいてきて…。Visa、すんなり手にすることができました。