26 May, 10

「Tazara。」

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日本では“タンザン鉄道”の名で知られる、Tazara(タザラ)。昨日の夜8時にZambia(ザンビア)側の始発駅“Kapiri Mposhi(カピリムポシ)”を出発した列車は、2日目の昼を過ぎた今もまだZambia国内を走り続けている。

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出発時の4時間の遅れ以外にも、途中予定よりずいぶん長い停車を何度も繰り返している気がする。それでも今日中にはTanzania(タンザニア)国境をまたぐことになるとは思うのだが、かといってそれがいったい何時頃になるのかというと、まったく予測がつかないという状態である。

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それでも2人にとっては時間は限られたものではないから、焦る必要は全くない。こういう状況でものんびり優雅に旅を楽しむことが出来るのは、やはりこういう長旅の特権と言えるのかもしれない。

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2人が余裕を持ってこの遅れ遅れな列車旅を楽しめている理由が実はそれ以外にもう一つあって、それは、今回2人が通常4人様であるコンパートメント(個室)を2人だけで利用できているという状況にもよるのである。

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Zimbabweの鉄道に乗った時もそうであったが、このTazara鉄道でも通常は個室に「2人用」というものは存在していない。基本的に1等車は4人部屋、2等車は6人部屋という造りになっていて、さらに各部屋が男女別に分かれてしまっている為、カップルや夫婦で乗車しても同じ部屋に眠ることは出来ない仕組みになっている。

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Zimbabweでは2人もその仕組みに習って6人部屋(2等車)で狭苦しく移動をしたのだが、あの時はたかだか1泊の旅路。それに比べて今回は2泊3日、しかも、以前から「是非乗ってみたい」と思っていたTazara(タンザン鉄道)なのである。

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「どうにか、2人同じ部屋で旅をする方法はないものか…。」チケット購入の際、それを売り場の女性に伝えると、1つの案を提示されることとなったのである。「…その場合は、1コンパートメント丸々買い取ってもらうしかないわね。1等車であれば、4人分の料金を支払ってくれさえすれば、カップルでそのコンパートメントを使ってもらう事が出来るわ…。」

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なるほど、そういうことになるのか…。結局、金の問題なのである。ケチって別コンパートメントで旅をするか、奮発して2人一緒の思い出を作るか。単純だが、貧乏旅行者にとってはとても重大な決断である。節約か、奮発か。金か、思い出か…。悩んで悩んで悩んだ末に、結局2人は今回、「1コンパートメント貸し切り」案を敢行することにしたのです。

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そういうわけで、2人は一緒の部屋で旅が出来るということのみならず、“4人部屋貸し切り”という優雅で気楽な状況を得て、何事にも寛大な気分で旅を楽しむことが出来たのです。本を読むのも、ムビラを弾くのも、眠りに就くのも全部自由…。やっぱり、個室って素晴らしい(笑)。何やかんやとやっている内に2日目の夜も更けていき、その日のPM8:00頃だったかな、無事にTanzania国境を越えることもできました。

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明日は、いよいよTanzania側の終着駅「Dar Es Salaam(ダルエスサラーム)」に到着予定。ただ…やっぱり、随分遅れるんだろうなぁ。

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