「No Music No Life。」
ここに来て1週間がたち、2人のムビラも昨日の朝ついに完成した。練習はまだまだ始めたばかりだけど、そろそろ旅を再会しないと…。
だから、今日がこの家で過ごす最後の夜。昼間のうちにみんなで買いに行った“マセイセイ”という酒を飲んでいるうち、何だか妙に楽しい気分になってきた。
マセイセイはいかにも地元色の強い、トウモロコシから作られるお酒で、味は何というか、韓国のマッコリに似たような味がする。
アルコール度数はそれほど強くはなさそうで、だからここでは別に購入したブランデーを混ぜて酔いを深めていたりもします(笑)。
そして、良い気分になってきたと思うと、おもむろにMbiraを取りだし始めて…。
あっという間に顔は“ムビラ奏者”のそれになってる。
本当にみんな、音楽が好きで、Mbira(ムビラ)が大好きなんだなぁってのが伝わってくる。
煙草の煙と酒の杯があちこちを行き交い、夜が深まるほどにこの部屋の中だけはどんどんと盛り上がっていく。
「No Music No Life」とは、まさにこの場所とそこで暮らす彼らにこそふさわしい言葉のような気がした。
鳴り響くMbiraの音は、いつまでもやむことがない…。この音を忘れずに、彼らが作ってくれた今手元にあるこのMbiraで、2人もこれから素敵な音を探していきたいと思う。