28 February, 10

「Tsunami Warning。」

0228%20tsunami00.jpg


朝食を終えて部屋に戻り、しばらくして再び外に出てみると、食堂の辺りで皆が何かについて話し合っている声が聞こえてきた…。

今日は「日曜礼拝に参加するTour」が企画されていたから、その出発時間かと思って2人もそちらに近寄ってみると、どうもそういうわけじゃないらしいのである。
「今朝、チリで大きな地震があったらしい。その関係でここらにも津波の警報が出ているから君らにも避難してもらうことになるだろう。とりあえず部屋にある荷物をまとめて、貴重品だけ持って集まってくれ。」
全く予想していなかった内容の話で、理解するのに少し時間が掛かってしまった。Tsunamiって…あの、“津波”のこと!??

0228%20tsunami01.jpg

結局この津波警報は本当に本物で、宿泊客はみな荷物をまとめて宿の倉庫の様な場所にそいつを投げ込み、貴重品だけ手持ちのバッグに入れて背負うと、数分後には裏山の高台へと本格的な避難が始まったのであった。山と言ってもそれ程高い山ではないが、道らしい道は最初の数十メートルで途絶えていて、そこから先は再び登場のRobinが先頭に立ち、ナタで草木を薙ぎ倒しながら少しづつ進んでいくという、完全なサバイバル行である。
30分ほどそんな風にして山の斜面をジグザグと登り続け、ようやく十分な高さまで上がると、各自石の上や平らな地べたに座り込んでの“待ち時間”が始まった。宿の人たちが持ち運んでくれた水やスナックを少しづつ口にいれつつ、南中してくる太陽の光を避けながら、みな静かに津波警報の解除を待つ。木々の合間からかすかに見える眼下の海に自然と目が向いてしまう。本当にTsunami(津波)がやってくるのだろうか…。

0228%20tsunami02.jpg

そして、藪の中に座り続けた末の3時間後。
「今、ラジオで確認したところ、津波警報は無事に解除されたらしい。みんな、安心して麓におりていってください。」と、宿の従業員の1人から声が上がったのであった。
3時間も座り続けていると、気持ち的には既に「津波はこないのかもなぁ…。」という風に少しづつ感じ始めていたのも事実だけど、それでもオフィシャルに“大丈夫”と太鼓判を押されると、改めて安心できたものです。ただ、ここまでしっかり避難したんだから、どうせだったら何か少しでもハプニングがあって欲しかったような…(笑)。

0228%20tsunami03.jpg

麓へと降りると即ランチタイム。何時から食事の支度をしていたのか、数名の従業員たちが手際よく即席風のランチを出してくれて、食べ終えると今度はあたふたと出発の準備に。
津波警報の後にもかかわらず時間通りにやってきたフェリーに乗込んで、次の滞在地“OCTOPUS RESORT”へと移動したのであった。

0228%20tsunami04.jpg

ここはもう、一目見ただけで今までの“名前だけResort”とは設備の質が違っていて、到着した途端にWelcome Drinkが出てくるあたりも、本物のResortの気配をぷんぷんと漂わせています。その分値段も他より高いから今夜はドミに泊る予定だったのだけれど、通常のドミトリー部屋が満員だったことによって、2人はもう2人のドイツ人女性たちとシェアで、雰囲気のあるプライベート・ブレ(コテージ)に泊れることに!?内装も非常に快適そうで、何よりバスルームが非常にゴージャス…お湯の出方は、FIJIに来て以来、最高のレベルです(笑)。

0228%20tsunami05.jpg

同室のドイツ人女性2人とはLong Beachでも1泊目に顔を合わせていたから、気心も知れていて気兼ねがないのがまたよいです。何だか、自然と顔が笑顔になってきてしまう(笑)。
明日には普通のドミトリー部屋に移動しなくちゃならないから、今の内に、シャワー思いっきり楽しんでおかないと(M)。食事前に入って、食後に入って、明日の朝入って、チェックアウト前に入って…。まぁまぁ、とりあえず今は水着に着替えて、プールを海を楽しまなくちゃね。

0228%20tsunami06.jpg

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。