「Kava。」
夕食の後に始まった、2人にとって初めての“Kava(カバ)の儀式”。
因みに今夜の夕食はビュッフェスタイルで、特にソーセージがとても美味でした。
さて、カバとは南太平洋一帯に生える胡椒科の木のことで、ここではまずこの木の根を乾燥させて、さらにパウダー状にすりつぶす。それを水で濡らし、絞り出した汁を集まった皆で飲みまわすのが“カバの儀式”ということなのです。
カバの汁はまずTanoa(タノア)と呼ばれる大きな器の中で作られ、それをココナッツの殻で作った小さな器ですくいながら、1人づつ順番に1杯を一息で飲みほしていく。
宿のフィジアン(FIJI人)の言うところでは、これが酒などの娯楽が無い島の人々にとっての、“コミュニケーション・ツール”だということで、完全にノンアルコールであるにもかかわらず、こいつを飲み続ける事で“酔っぱらう事もできる”らしいのである!?
2人も何杯かチャレンジしましたが、味を表現するならば“歯医者に行ったとき、最後のウガイの時に口に残る、麻酔の味(!?)”のような感じ。決して何度も飲みたくなるようなものではないです。まぁ、場の雰囲気で飲むしかないか、と。でも、地元民曰く「これを飲むと気持ちの良い眠りが訪れる」らしいので、不眠症の方にはいいのかも!?です。