「Launceston。」
一夜あけると、ドミトリールームの窓から見るタスマニアの空は、どんより灰色だった昨日とは違って、青く、気持ち良く晴れ渡っていた。
今日は特に予定もないし、とにかく初めての街を探検してみようと、宿の前の、公園に面した静かな通りを歩き始める。
Launcestonはタスマニア島内で第2の都市だと聞いていたけど、規模的には本当にこじんまりとした、田舎町という感じの雰囲気。今日は夏らしく良く晴れてはいるけれど、それでも空気がヒンヤリとしているあたりが“タスマニアらしさ”と言えるのだろうか。
街の中心にも2階建以上の高さの建物は本当にすくなくて、頭上の空が広く感じられる。周囲に広がる住宅街の家々の造りなど、オーストラリア本土の町よりも“イギリスの影響”を色濃く残しているよう。
周りの住宅は全て丘の斜面に沿って建てられていて、しかもどの家もキレイに庭が手入れされているあたり、“山の手”という表現がピッタリくるような、素敵な雰囲気。
天気もますます良くなってきたようだし、もうすこし奥まで散歩しにいってみようかねぇ…。