帰国前にもきたお気に入りのカフェで、今日はまた新しいケーキを注文してみました。

中に入って注文を済ませ、席から少し写真を撮らせてもらっていると、店の主人が「イイカメラですね。」なんて、柔らかな調子で話しかけてきてきた。

このご主人もカメラが好きなご様子で、「自分は、昔ロシアで作られた古い“Leicaの模造品カメラ”を使っているけど、今でもとても調子良いよ。」とか、何とか。何でも、その昔、戦争でロシアがドイツの「ライカ工場の町」を占領した際、その工場の技術をそっくりそのまま自国にもちかえり、ライカそっくりのカメラを生産していたらしいのです。（オヤジ談）ロゴもライカの字体とそっくりらしく、名前は…あっ、聞いたけど忘れちゃいました。

さらにはこのオヤジ、以前は建築の仕事をしていたらしく、そのせいでしょうか、店の壁一面に造られた雑誌の書棚には昔の建築雑誌もたくさん並んでいる。「JA」の古い時代のものとか、日本の建築雑誌もちらほら。2人も建築をやってた事を知ると、そんな雑誌をドサドサとテーブルまで持ってきてくれました。オジさんがどんな仕事をされていたのか等、詳しい事は聞けませんでしたが、とにかく今では仕事を引退して、このお店に落ち着いているらしいです。（…っていってもお店は100年以上続いているみたいだから、オジさんがこの店を創めたわけじゃなく、誰かが前からやってたんだろうけど。）

さて、そんなオジさんの働くお店にて、ここの“スペシャル・レシピ”風な事が書かれたネームプレートの文句に魅かれ、コーヒーとともに注文したケーキが、こちら。
基本はチョコレート風味ですが、何かひと味、良く知っているような味が舌に残る。これって、何の味だったっけなぁ…。結局思いだせないけど、もちろんこれも美味しゅうございました。（笑）