「The Center of …。」
何度か諦めかけたけれど、最後には2人ともUluruの頂上へとたどり着いた。
諦めようかと思ってしまったのは“道のりが辛かったから”というわけでもなく、決められていた集合時間に間に合わなくなるかもしれないから…という理由によってである。
それはつまり、思っていたより登り切るのに時間がかかったということでもあります。
以外とというか、やっぱりデカイですね、Uluru(ウルル)は。
頂上には石碑とうか、目印の様なものが建てられていて、ここにたどり着いた人たちが順番に近寄っては触ったり、登ったり、写真を撮ったりしている。
2人も色んなポーズで写真を撮ったけど、石碑よりも本当に素晴らしいのはこの場所から見える周囲の風景だろう。何もない大地と、その向こうにうっすらと見えるKata-Tjuta。
他の人々から少し離れた場所に腰を下ろして耳を澄ますと、そこではもう、風の音以外には何も耳に届いてこない。そんな静寂の中に身を置いていると、世界の中心を感じる気持ちも少し分かるような気がしてくる。
ここがアボリジニーと呼ばれる人々にとっての聖地である事を本気で考えるならば、こんな風に無邪気に登ってくるべきじゃなかったのかもしれないけれど…。
結局は、純粋な“好奇心”に逆らうことが出来なかった、ってことだろう。
でも、登り切った時の達成感とその場所の魅力を思うと、登った事を後悔はしてないです。
下りは登りよりずいぶん楽で、あんなに怖いと感じた急こう配も以外とすんなり降りる事が出来た。ただ、9時を過ぎたこの時点では気温がかなり上昇してきていて、風も朝より強くなってきていた為、入口まで戻ってきてみると既に“CLOSED”の看板が掛けられていました。今日2人が登れたのって、本当に一瞬のチャンスだったんだなぁ。