25 October, 09

「DingoとKings Canyon。」

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Tour最終日。朝6時起床。朝飯は昨日と同じ、パンとシリアルで。

昨夜も寝床は「スワッグ」であったが、キャンプ場が違った分だけ状況が大分変っていた。何が違うかというと、周りに「ディンゴ」がうようよしてるってこと。ディンゴはオーストラリアの野犬というか、オオカミというか、そんなような動物の名前で、こいつらがキャンプサイトをうろつきながら人間どもの荷物の中身を狙っているのである。

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具体的にいえばまぁ、食べ物を狙ってるのだろうけど。くそ熱いキャンプファイヤー騒ぎが終わるまでは全く近づいて来なかった“奴ら”が、みんな寝静まった頃になって活動的になってきて、ふと気が付くと枕もとに寄ってきてたり!?
最初はそいつを石で追っ払ったりしていたのだが、何時しかみんなウトウトと眠り込んでしまい、いつの間にやら翌朝の起床時間に。

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メシを食ってさあ出発という段になって、最年長参加者の若杉さん(60歳/日本)の貴重品バッグが無くなっている事が発覚したのである。
「最後にどこで見たか、全く覚えとらん…昨日ビール買った店で忘れてきたのかなぁ…。」
記憶があいまいな若杉さんの言葉を慎重に聞きながらも、昨日の寝袋やスワッグの中をみんなで手分けして探し始める。今日の予定が遅れ始めたことで、ガイドもあせっているようである。因みにこのガイド、ヨーロッパ系の女性には優しいけどアジア人には結構冷たいという、あまりよろしくなタイプのガイドでして…。

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それでもとにかくみんなで探しまくったものの、キャンプ場にもバスの中にも見当たらない。少し絶望的な気配が徐々に漂い始めたとき…森の向うから、「見つけた、これじゃないのか!??」という叫び声が聞こえてきたのである。
駆け寄った若杉さんがそのバッグを確認し、「そう、これ、これだよ~。」というような、とにかくそういった意味の言葉を叫んでくれた時点で、ようやくみなホッと肩を下ろす事ができたのであった。入っていたパスポートもお財布も、全て無事であるらしい。

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ただ、1つのファスナーだけがパックリと開けられていて、その中に入っていた“ピーナッツとミカンの皮”がそっくり無くなっているというのだ。それを聞いて、今回の騒ぎがDingo(ディンゴ)の仕業であることを確信させられてわけである。全く、なんて賢いやつらなんだろう、Dingoって。

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因みにその後訪れたKings Canyonについては、あまり良い思い出が無いので省略します。景色は物凄かったのですが、JがBuenos Airesで購入したお気に入りの帽子を風に飛ばされ、谷底へと消えてしまったのです…。JのみならずMも意気消沈してしまい、そんなメチャメチャ素晴らしい大自然を前にして、撮った写真もほんの少しだけ…。
今思い出しても、本当に残念です…はぁ、またBuenos行くしかないかな~!!

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