07 April, 09

「Vineyard。」

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2日連続のGrape Picking。今日のファームはMargaret River(マーガレットリバー)というワインで有名な土地にあり、ここからだと車で約1時間くらい。昨日よりも遠出のドライブになる分、集合時間も“AM6:00”と早めだ。5時に合わせた目覚ましの音が、何だかやけに憎らしく感じられた。

体中、特に背中と腰のあたりに、軋むような痛みを感じる。昨日の仕事の影響だろうけど、ここまで痛むのはもしかしたら年齢的な要因もあるのかなぁ…!?
鋏を持ち続けた右手も、かなりの筋肉痛になってる。こんなんで、今日の作業は大丈夫だろうか…昨日と同じニコラスの車に揺られながらもそんな不安な気持ちが頭を過ぎったりしていたのだけれど、いざ身体を動かし始めたらいつの間にか痛みは何処かへ飛んでいってしまった。やはりこういうのは、毎日続けることで身体が徐々に馴れていくのだろう。

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畑は昨日よりもかなり大きいが、そのぶん参加者(労働力)の数もかなり多め。割り振りすると、今日の仕事も午前中には片付いてしまうはずだということである。しかも、賃金はコントラクト(歩合制)だから、“バケツ1杯○○ドル”の計算になってくる。頑張らないと、稼ぎを他の人たちに持ってかれちゃうってわけか…。
とはいえ作業中は余計なことは考えずにとにかく摘み取り続けるだけで、というか、余計な事を考える余裕なんて全然ない。この“無心”な状態が、楽器を練習している時と同じように2人にはとても気持ち良く感じられるのである。
今日も2人は畝の両サイドに向かい合って仕事を進める。“コンビ”としての息が、昨日にも増してあってきたような気がする。ブドウの方も良く育っていて、房をバスケットに入れる時の“重み”に充実感を感じる。やっぱり、この作業って「とても楽しいなぁ」と思います。

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廻りの仲間たちよりもかなりいいペースで摘み取っていたつもりだが、途中から農場側の用意するバスケットが足りなくなって、こちらに廻ってこなくなってしまった!?
「今持ってくるから、ちょっとその辺で休んでてよ。」
農場主側からはそんな言葉が飛んできたものの、歩合である以上、「採ったもん勝ち」な作業なのであり、ゆっくりしてなんていられないのだ。
「バスケット、早くくれ~、早く~!!」
今日は結局、最後までこんな状況の繰返し。自分たちなりに頑張ってはみたが、成果は期待したほどには上がらず。そして、昼前に作業終了となった後、事前に知らされてなかった歩合の金額をここぞとばかりに尋ねてみたところ…
「まだ正確には発表されてないけど、多分1バケツ3豪ドルくらいじゃないかなぁ…。」

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えっ、さ、3ドル!??
例えばMが今日4時間で12バケツだったのだが、上の歩合で計算すると…合計36ドルってことになる。36ドルったら、日本円にして約2500円くらい。つまり、時給にすると600円ちょっとってことになるわけで…。いやいや、まさか、そんなに安いなんて2人とも全く思っていなかった。何かの情報紙で得た知識もあり、1バケツ5ドル以上は貰えるんだと思い込んでいたもんだから、これはもう、かなりガッカリなオファーである。
後から宿で聞いてみると、2人が今日摘み取ったブドウのバケツ数についても、「少ないねぇ(笑)。」と言われてしまうくらいの量だったらしいのだが、いやいや、周りの人たちはもっと少なかったと思うんだけどなぁ。バケツが足りないという、あの状況も悪かったのか…。帰りにこのブドウ園が経営するワイナリーにて1人1ボトルずつワインを貰えたのは良かったけど(これが1本20ドル相当くらいだったみたい)、疲れた割には収入の少ない、少し残念な野良仕事になってしまったのでした。

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