18 April, 09

「桟橋。」

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太陽が雲から顔を出したり、また隠れたりを2回くらい繰り返した頃までには、残りの2kmの道則もあっという間に歩き切ってしまった。

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途中の道のりはもう、これ以上ないくらいにキレイな水と白砂の世界で、こんないい所、なんでみんな来ないんだろう…って思わずため息まで漏れてしまうくらいだ。オーストラリアに上陸する前、いや、つい最近まで名前すら全く知らなかったこの小さな町に、様々な経緯の末、巡り巡って偶然にも辿り着いた2人。宿も快適で希望の仕事も見つける事が出来たこの場所が、居れば居るほど、どんどん好きになってきてるのを感じている。…この前、宿の中で少し話をした台湾人の女の子たちは
「キレイなところだけど、とにかく町が小さすぎて…東海岸の方へ移る計画を、今は練ってる所なの…。」 なんて言っていたりもしたけれど、
2人にとってはここから別の場所に移るなんて、どうも全く考えられない気分になってきているのである。きれいな海の傍で暮らす今の生活は、2人には夢がかなった様なもの。
いつかは沖縄に移住したいと思っていたくらいなのだから、この環境は素敵過ぎるくらいなのであった。町が小さいことにしても、節約生活にはもってこい、だし。
まあまあ、とにかく、この白砂のビーチを南へ歩いて行った先に、小さな桟橋がひょっこりと姿をあらわした。ここは地元の人々がボートを生みに出す時に使う場所らしくって、桟橋の周りでは今から船を出す人々や沖から戻ってきた人々があちらへこちらへと歩きまわっているのが見える。みな、4駆の車(Toyotaのランクルが一番多かった)でボートをここまで引っ張ってきて、そのままバックで水際へのスロープを下り、次々に大小様々な種類のボートを降ろしていくのである。

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2人はその風景が見える近場の砂浜に荷物を降ろし、敷布の上にゴロリと寝転がった。
訪れる“海の男や女たち”がせっせと働くその中で、子供たちもまた一緒になってお手伝いに励んでいたりする。こういう場所に連れて来てくれる両親に恵まれたその子供たちにとって、お父さんやお母さんはとってもカッコいい存在に見える事だろう。
桟橋の先端には、優雅に釣り糸を垂れている人の姿も見えている。
桟橋の周辺の水を上から覗いただけでもウジャウジャ魚が泳いでいたから、きっと彼らもかなりガッツリと釣り上げているんだろうなぁ。

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