01 March, 09

「San Telmoでの日々。」

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アルゼンチンを発つ日の朝。
フライトが夜中(AM2:00)であることもあり、宿の部屋はチェックアウトせずに、夜まで使わせてもらう事にした。宿泊費は2人で75ペソ(1900円くらい)。

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今日、日曜日に周辺で開かれるアンティーク市を巡る事を考えても、疲れた時に帰ってくる部屋があるっていうのはとても安心感があると思うから…。アルゼンチン最後の日、つまりは南米最終日となる今日を楽しく過ごす為にも、75ペソくらいはケチるところじゃないだろう、と。まぁ、そういうことである。
良く晴れた日曜日の午後。アンティーク市にはいつものように大勢の人だかりができ、通りでは多くの大道芸人や音楽家たちによる素敵な“出し物”が繰り広げられている。
先週、ここを通った時にも気になったギタリストの演奏に、今日も2人でふと立ち止まって聴き入ってしまった。最後の日だから…という甘えもあり、目の前に置かれているCDを1枚購入していくことにした。一緒に写真を撮ってもらい、そのことで何だか妙な満足感に包まれる。彼らと写真を撮った事自体やCDの購入が嬉しいというよりは、アルゼンチン的なものと過ごす最後の時間が穏やかに流れていっている事に対する満足感という感じだ。
すべてが、気持のよい形で2人を包み込んでくれている気がする。
空はよく晴れ、汗ばむくらいの陽気がマーケットの活気を更に高めていく。
2人の気持ちもそんな雰囲気の中で一緒になって高揚しながら、しかしどこかで寂しい気持ちを感じながら通りを流していたようにも、思う。

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昼飯は昨日の残りのカレーをナベで温めて食べた。2日目のカレーの味は、何にも増して美味いものである。それは、遠く異国の地、アルゼンチンでもまた変わらない事実だ。
夜は毎週末、市の出る日には必ず立ち寄っていたチョリソー屋で「チョリパン」と「Vacioパン(ステーキの挟まれたパン)」をそれぞれ購入した。
今日はこの前のようにコーラを注文…するのではなく、Vino Tintoで乾杯をすることに。店のオヤジはこのところどうも元気がないようで、それが最後までちょっと気になった。初めて訪れた時には、本当に陽気な面白いオヤジだったんだけど…。

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そんなオヤジの落ち込み度をカバーするかのように、他の従業員たちが陽気にふるまってくれるのは、それなりに嬉しいことではある。Jのことをジャッキーチェンと呼び(中南米ではこう呼ばれる事はもう、何万回と経験してきたが)、他の客からも笑いをもらっている。店全体に一体感のある、とても良い雰囲気の立ち食いチョリソー屋だと思う。
これが、この町で最後のアンティーク市。そして、最後の“チョリパン”である。まぁあくまでそれは、今回の旅では、ということだけれど。
とはいえこの先またこの場所に戻ってくることが、果たして実際、あるのか、ないのか…。

コメント

Dear J-san, M-san,

お久しぶりです!!
南アメリカの旅も無事終わりに近づき、次はオーストラリアに行くんですね~
これからまた二人を新しい発見や楽しみが待ってますね~私もブログを拝見させて頂いて、自分も旅に出ている気分で楽しませてもらっていますよ!!
ところで気になったのがライオンの写真?
あれは驚きでした!!!!寝てるから触れたって事ですか?!
それと、オーストラリアで仕事を探してるとチラッと書いてた気がするんですけど、ワーホリで行くんですかぁ!?

Kei from Okinawa

Keiくんへ。

コメントありがとう!
“from Okinawa”ってのがいいねぇ(笑)。
こちらは今オーストラリアのPerthというところにいて、仕事探しに奔走しています。
はい、ワーホリです。働きますよ、そろそろ(笑)。
このあたりの海もめちゃくちゃキレイだけど、沖縄はそれとは別に、やっぱり行きたくなるなぁ。

因みにライオンの件、寝ていなくても触れます。そういう動物園なのです(笑)。KEIくんも、是非いつか訪れてみてください。安全面については、南米だけに、保障はしませんが・・・。

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