30 March, 09

「チャリンコ・トリップ。」

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先日の試し運転で、宿のオンボロチャリンコがそれなりに“使いもの”になることを確認できていたので、今日は朝からさらに遠出をしてみることに。

隣町ともいえる「Dunsborough(ダンズボロー)」までは、地図表記によれば約25km。決して近いとはいえないが、ビーチ沿いにいけば自転車専用道が通っているし、起伏もほとんどない、平坦な道程である。少し曇りがちな天気が、逆に涼しくてちょうど良い感じ。朝食を簡単に済ませて荷物をバックに詰込むと、朝8時に宿を出発して、完全に錆びついて今にも壊れてしまいそうなペダルをゆっくりと慎重に漕ぎ始めた。

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朝早いこともあり、空気が全く暖まっていない。肌寒い風に身震いをして、2人ともT-shirtの上からカーディガンを羽織った。頭上に広がる雲のせいで、海の水はいつもの透明度を欠いているけれど、それでも十分に美しい風景だと思える。こんな海辺を自転車で走るのは、それだけで本当に気持ちの良いものなのだ。
こんな道だったらどこまででも走っていける…そう思っていた矢先に、目の前の自転車専用道が途中で途切れてしまっている事に気づいた。どうやらこの先は、1本陸側に入った自動車道路の路肩を通って行くしかないようである。

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Mを先に走らせ、Jがその後ろから帯同するような形でその道を走り始めたのだが、通り抜けていく車の勢いと走行音が意外なほど威圧的に感じられるではないですか…。Mはこれにかなり怖がってしまって、元来チャリに乗ること自体がそれ程得意ではないこともあり、「こわいよ~、これ~!!?」なんてJに向かって叫ぶように話しかけながら、路肩の端の端を強張った軌道で走って行く。
こんな道が、結局10kmmくらいは続いただろうか…。ようやくDunsborough側の自転車道が出てきた時には、疲れ果ててMは思わず倒れ込んでしまったくらい。
それでも、とにかくこのボロ自転車で無事に目的地までやってくることが出来たわけだ。

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途中途中で見かけたResort Hotelではそれぞれにアプリケーション・フォームを書かせてもらったし、お仕事探しも怠けてはいません。
隣町ではあるけれど、Busseltonと比べてみるとこの町の海は少しまた雰囲気が違っている。波がほとんどない穏やか過ぎるくらいの海辺には人影もほとんど見えず、より自然な、つまりは観光地的じゃない雰囲気に思える。それにしても、これだけ水面に波がたたないと「海」というよりは「湖」に見えてくる。外海なのに…何だか不思議な感じだ。
町はこじんまりとしているが、全体的にBusseltonよりお洒落な印象。小奇麗な建物が並ぶ表通りの様子を見ると、街自体、案外新しいのかもしれない。

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ここでもやはり就職活動はまず、行う。それが終わると特に予定もなかったから、小さなパン屋でおかずパンを買ってベンチで遅めの昼食をとり、Window Shoppingをしながら町の雰囲気を探ってみることに。もしかしたら、この町に引っ越してくる…なんてこともありえるわけだし。因みに、パンはとても美味しかった(笑)。ビーフシチューのようなフィリングが入ったパイで、ボリュームも満点。傍にあったコーヒー屋の匂いにも魅かれたのだが、この時点で出費が今日の予算を既にオーバーしていたため、こちらの方は泣く泣く“試飲”を断念することにした。それにしても、町全体的に漂う静かな佇まいが2人にとってはとても好印象である。うん、なかなか居心地は良さそうかもしれないなぁ…。

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