18 March, 09

「島めぐり。」

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天気は、時間を追うごとに、というか、あっという間に好転してしまった。
さっきの灯台前を出発した途端、あんなに分厚く空を覆っていた灰色の雲がみるみる何処かへと吹き飛んで行ってしまって、その後には白い雲と青い空の広がる素晴らしく美しい世界が姿を現したのである。もちろん、海の色もさっきとはまるで違っている。

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まぁ、見る方向によってはまだまだ“どんより雲”もいるのだけれど、それも後少し時間がたてばどこかへ吹き飛んで行ってしまうことだろう。予想通り、良い方向に向かっています(笑)。日が射すとテンションも上がってくるなぁ。
この小さな島の海岸線にはキレイに一周できるような舗装道路が整備されていて、そのほとんどの道の上から海を眺める事が出来る。
たまに分かれ道があったりするから一応地図を見ながら進むけれど、基本的には何もなくたって簡単に一周出来てしまうような非常に単純な道程である。

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こうして自転車をこいでいると、数年前の夏に行った沖縄の波照間島を思い出す。
あの時もやっぱり、レンタルした自転車が島内での唯一の“脚”で、暑い太陽を体中に浴びながら気持ちの良い島の風に吹かれていたのだ。
空が晴れ、日差しが強さを増していくにしたがって、そんな真夏の沖縄での懐かしい思い出がふと2人の頭をよぎったのであった。
あれから、どれだけの月日が流れたんだっけなぁ…。

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いよいよ強烈に照り付け始めた太陽の日差しに思いっきり焼かれながら、お昼を廻る少し前に2人は島の反対側の突端へとたどり着いた。
目の前に広がるインド洋の水の青さに、思わずため息が漏れてしまう。
空はもう雲の姿を見つける事の方が困難なくらいで、そんな青空の色を映した海の碧さには、何も言う事ないですってくらいに2人とも嬉しくなってしまった。
前から声を掛けてきてくれた老夫婦が、その場で記念写真を撮ってくれるというから…。

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こうしてみると、やっぱりこういう記念写真もいいもんです(笑)。
それにしても、この海の色…。
岬になった崖の上にはウッドデッキが設けられていて、そこから崖下の絶景を見下ろすことが出来る。通路の周囲に群生した海辺の草花を眺めていたら、その合間に何やらゴソゴソと動く影が…。最初、「へ、ヘビ!??」と思ったそいつは良く見ると4本の足を持っており、通路わきに建てられた「周辺動物の説明看板」によれば“KING”という名のトカゲであるらしい。名前からして、いかつい感じ。頭の形がヘビそのもので、だから2人とも「蛇だ」と見間違えてしまったのだ。

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一応毒は持ってないらしいけど、噛まれると引き剥がすのはかなり難しいみたい。動きが鈍いからついつい近づいていたけど、注意が必要な動物であるようです。
こんなビーサン姿のときは、特に、ですね。

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