10 March, 09

「再会の場所は…。」

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昨日の昼過ぎ、Perth(パース)に到着した2人は宿を出て町をぶらつき、あまりの暑さに町の中心にある公営図書館の中へと避難する事にした。

アメリカでの経験からいけば、こういう場所には大抵「WiFi」が飛んでいるから、手持ちのPCでインターネットが出来るだろうとも踏んだからなのだが、この予想は見事に的中。館内は床に直座りでPCを広げている若者たちであふれ、もうひと眼でここが町の人たちにとってかなりメジャーなWiFiスポットである事が分かる。
クーラーの効き過ぎた図書館のエントランスフロアにて、2人もその片隅のベンチに腰掛け、自分たちのPCを立ち上げ始めた。そして、パスワードの画面を見ながら何となく雑談をしていたその時、頭上から何か聞き覚えのある声が2人の耳に届いてきたのである。

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ふと振り返った螺旋階段の2階部分、その踊り場から顔を覗かせていたのは、2人がこの豪州ワーホリに踏み切るきっかけとなった人物、中米グァテマラのシェラで同じ語学学校に通っていた「ケンジ君」なのであった。
もちろん、彼が中南米の旅を終えてこの町に戻っているのは知っていたし、2人がこの町にとりあえず来たのは彼に会うためでもあったのだけれど、まさかこんな風な状況で偶然の再会を果たすことになろとは思ってもいなかった(笑)。
久々に会う彼の顔は、それでも南米エクアドルのキトで最後にあった時からあまり変わっていないように見えた。その街で掛けたというドレッドヘアは少し貫禄を増していたけれど、何だかまるで、タイムスリップでもしたかのような、妙な感覚にとらわれてしまう。
中米で会って、南米で会って、今また今度はオーストラリアで…。世界って本当に、広いようで案外狭いものなのかもしれないなぁ。

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昨日はその後、彼にざらっと町の中心部を案内してもらい、その後おススメの日本食屋でみそカツ丼を食べて宿に戻ったのだが、今日また午前中に図書館に行くと、またまた昨日と同じシチュエーションで彼と出会う事になったのであった!?
この町では、どうやら図書館に来れば彼と出会えることになっているらしい(笑)。
さて、そんなケンジ君との再会を無事に果たした2人は、今日からさっそくこのPerth周辺の地理状況とお仕事状況を確認するため、あちらこちらへと出歩き始めた。
昨日の午後は半日Perth Cityの中心街で情報掲示板などを当たってみたのだが、これといって有力な情報を得るには至らず、今日はさらに足を延ばして、Trans Perth(列車)で30分の距離にある港町「Fremantle(フリーマントル)」へ行ってみる事に。

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しかし、列車の終点となるその町に到着し、プラットフォームから外へと出てみると、あまりの日差しの強烈さに歩きまわろうと思っていた気合いが一気にそがれてしまったのであった。町はそれなりに雰囲気が良さそうだが、とにかく動く気持になれない…。いくつかのBack Packer宿を訪れ、仕事の情報を探してみたが、やはりここでも「これは」というものには出会えず。まだ時間は十分にあったが、気持は列車の車窓から見えていた美しい海へと自然に移行していっていた。結局早々に捜索活動を中断し、バスに乗ってビーチへと向かってしまう2人…明日からは、必ず、いや、本当に必ず、です…。

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