05 March, 09

「Opera House。」

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このところ、時差ボケの影響なのか、2人とも朝起きるのがとっても早い。
目覚ましなんかつけなくたって6時頃には目を覚ましてしまい、だから、AM7:30から始まる朝食の時間がもう、待ちきれないくらいなのである。

朝一番で食堂に行き、コーンフレークの朝食(宿泊費に含まれる)をたっぷりと平らげる。
取り放題だからと思って大量に皿へと盛り付けたが、やっぱり多すぎると気持ち悪くなりますね(笑)。薄目につくったコーヒーを飲み終えると、早朝の町を散歩しに出掛けた。

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宿の前は公営公園への入口になっており、その中にくねくねと伸びる緑道を、鳥の鳴き声を聴きながら歩く。この時間帯はまだ大地や空気も熱されていないから、ヒンヤリとした“散歩向き”な環境である。芝生に差し込む日の光の膜が、見ていてとても気持ちいい。
芝生の上では自動式のスプリンクラーが水をあちらこちらへと撒き散らしていて、不注意に近づいてしまったりすると、その噴霧でしっとりと身体を濡らされてしまったり…。

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公園内には色々な種類の鳥たちが遊んでいるのだが、特に見ていて面白いのがこのオウム型の鳥たち。このあたりでは町中でハトのように沢山ウロチョロしている鳥だが、動きが何となくコミカルで可笑しく、時間がある時にふと見ていると、何だか妙に飽きない生き物である。それにしても、オーストラリア(まだシドニーしか見てないけど)は街の中に暮らす鳥の種類が非常に豊富であると思う。因みにカラスも日本のカラスとは少し形が違っていて、鳴き声もかなり音域が高い。ちょっと間抜けな響きでこれまた楽しいです(笑)。

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公園(Royal Botanic Garden)は湾に面して広がっており、その水辺の道を先端まで歩くと水面の向こうに「Opera House」が見えてくる。TVや写真で何度も見た形(特に建築学科の学生でもあったから、2人とも…)だが、実際こうして目にしてみると、想像よりも以外と小さいかなというような気もした。まぁ、写真で見ていたものを実際に目にした時っていうのは、往々にして同じような感想を持つものなのかもしれないけれど。
そこから今度はそのオペラハウスを目指すべく、湾沿いの道を歩き始めることにした。

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水面には小さなヨットがフワフワと浮かび、朝日に照らされてキラキラ光る海の中で、それはどこかとても素敵な場所へと人々を導いてくれる乗りモノのように見える。
右手にそんな“輝く風景”を見ながら、キレイに整備されたアスファルトの遊歩道をゆっくり、のんびりと歩いて行く。
通り過ぎる白人のジョギングランナーたちの姿が、妙に“都会”を感じさせるように思える。健康志向というのは、成熟した文化圏でのみ成立している哲学じゃないかと思う。

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いくつ目かのカーブを曲がってふと気がつくと、あんなに小さく見えていたオペラハウスが、さっきよりも随分大きくなった姿で木々の後ろから現れてきた。
空は真っ青に晴れ渡り、それはまるで免許証写真の背面色のように、まっ白くて不思議なカタチをしたその建造物を引き立てている。
まだ時間が早いからだろうか、ここから見る限りではあまり人影は多くないようだ。
途中途中で立ちどまってその全容を眺めながら、いくつかの角度から写真を撮り続けた。

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そして、その数分後には目当ての建物の正面へと到着。
実際近づいてみるとやはりそれなりに沢山の団体観光客たちがあちらこちらで記念撮影を繰り広げており、“観光地”としての雰囲気を十分に醸し出していた。
内部も見学できるというので一応入場してみたのだが、ガイドツアーの料金が高くて、2人は入口まで入ったところでそのまま退散してしまった。
興味があれば無理してでも見学したとは思うのですが、まぁ今回はいいかな、と。

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そこから再び外へと出てみると、日本の中学生(又は高校生か…)がグループごとに別れて何だかんだとハシャギ廻っているのに遭遇。たぶん、修学旅行なのだろう。
こんな不況の最中、修学旅行でオーストラリアとは、なかなかゴージャスな学校だなぁ。
2人はそこからも更に歩き進み、湾内交通用フェリーの乗り場「Circular Quay」に到達。どこに行くというあてもなかったのだが、その場で行き先案内をみて、「Manly」という外海に面したビーチタウンへと向かう事にしたのであった…。

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