03 March, 09

「Different Place , Different Culture。」

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AM9:00を少し廻った頃、機体はオークランド空港へと着陸した。
シドニーへはこのまま同じ機体に乗って向かう事になるのだが、燃料補給と機内清掃のために全員一度全ての荷物を持った状態で空港へと降りることになっているのである。

そして、ここでいきなり2人に「南米から離れた」ことを強烈に感じさせてくれたのが、トイレの設備とその清潔感である。
まぁ、そうはいっても空港というのは大体においてどこでもキレイに造られているものだから、南米のそれにしたところで「そこまで汚い」わけではないのだが…

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まず、Mの感じた所でいえば、女性用トイレのサニタリーBOXのふたが自動感知式で開くということに感銘を受けた、と。「こういうのって、久々に見たよぉ。」と、少々興奮気味であった。因みに、この後到着するオーストラリアでも感じたことだが、「トイレに紙を流せる」という事実は、思いのほか衝撃的であり、嬉しい“違い”であったと思う。南米ではよほど高級なホテルやレストランでない限り、基本的に紙は備え付けのくずかごへ捨てることになっているから(無理に流すとすぐに詰まってしまう)、こういう感覚(紙を便器に流せる)は本当に久しぶりのことだ。

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ちなみにこの空港では特に何を買う事もなかったけれど(ニュージーランドのお金持ってなかったし)、キウイの人形やオールブラックスのゲームシャツなどのお土産品が“らしさ”を出していた。しかし、そんなお土産的なものは別にして、この国はその“豊かな自然”こそが特に旅人を惹きつけてやまない、という土地である。
オーストラリアでお金をためる事が出来たら、ニュージーランドも是非ゆっくりと旅してみたい。トレッキングやキャンプも楽しそうだしね。

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1時間後に清掃されてキレイになった(実際、アルゼンチン人団体客たちの傍若無人なはしゃぎっぷりのせいで機内は怖ろしいほどに汚れまくっていた)同じ機体の同じ席へと乗り込み、再び2人は真っ青に晴れ渡った雲ひとつない大空へ。
3時間の再移動の末、ようやく目的地であるSydney(シドニー)へと到着したのであった。
徐々に高度を下げていく機体の窓から見える景色の中で、ひときわ2人の目を引いたのは「海の碧さ」であっただろう。これはホント、やばいくらいに“蒼い”。

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着陸動作も無事に行われ、機内の乗客(特にあの団体客たち)から拍手と歓声が起こる。本当にどこまでもラテンのノリなのである。
空港でのチェック(VISAや荷物など)は事前に聞いていた程にはキビシイものでもなく、ちょっと気が抜けてしまうくらいにあっけなく全てが完了してしまった。

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空港内のATMでオーストラリアドルをおろし、ホテルからのシャトルバスを呼ぶ電話をかけるため、小銭を作ろうとカフェでチョコラテを注文したのだが…ここでまたまた、今まで過ごしてきた南米との文化の違いを感じさせられてしまった。
これまで旅してきた中南米諸国では、こまごまとした商品を買う時に大きな紙幣を渡したりすると、
「そんなの、釣りがないからダメだよ!」
と、簡単に足蹴にされてしまうのが“常”であったのである。
それも、まぁ例えば1ペソの買い物をするのに50ペソや100ペソ紙幣を断られるのならまだ分かるが、10ペソや5ペソ紙幣を渡したって小さなお店では「釣りがない」と断られてしまうことが、たまにではなく、しばしばあるのだ。そのくせバスは小銭しか使えないようになってたりして(in ARGENTINA)、まったく「釣り貰わないと小銭できね~よ!?」と文句のひとつも言いたくなるような状況なのである。
そんな国々を1年近くも旅してきたものだから、2人の感覚もそれに慣れきってしまっていて、シドニー空港のカフェでチョコラテを買うのに50ドル札を出すのをちょっと躊躇してしまったという…(笑)。考えてみれば、日本にいる時そんな事を考えたこと一度もなかったし、それはここオーストラリアでもやはり同じなはず、だったのである。
こういう“先進国的”な感覚に触れて、いよいよ別の大地へやってきたことを実感したような気がする。そして、中南米が本当に終わったんだってことも。
時刻は、PM1:00を過ぎたくらいか。ここから無料のシャトルバスに揺られて、いよいよ2人はシドニーの中心地へと踏み込んでいくのだ。それこそ、メキシコシティーやリマやキト、ブエノスやリオとも違う、“本当の大都会”の真ん中へと…。

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