朝から海辺の公園で楽器の練習。
今日は天気があまり良くないから、吹きッさらしのビーチは寒くて…少し内側にバックしたところにある気持ちの良い公園に場所を移して、さっそく練習を開始した。

今日は日曜日でもないのだが、商店街に並んだ小さなショップたちは何だかひっそりとした印象を与えている。ふと、沖縄の糸満あたりの寂れた海辺の町を思い出した。
そういえば、2人が初めて「ディジュリドゥ」に触れたのも、沖縄のとある飲み屋なのであった。大学最後の年、研究室のみんなと行った夏の旅行のひと場面。

那覇市街のちょっと奥まった通り沿いにある「バオバブ」という名の飲み屋さんに、その楽器は置いてあった。みなで手に取り、酔いながらも吹いてみたりもした気がする。音は…もちろん、ほとんど出なかったと思う…けど、それを手にして撮った記念写真なんかもしっかりと残っているのである。

でも、まさか、数年後に自分たちがオーストラリアでその楽器を買って、こんな風に海辺で練習しているような「絵」は、あの時は全く描いていなかっただろう。
あれから、約10年、か…。人生って、本当に不思議なもんです。
10年後の自分たちについても、今から予想する事なんて絶対に不可能な気がしてしまう。もし、旅に出ずに会社勤めを続けていたら、もう少し無難な未来が予想できたのかもしれないけど…。今は、先が見えないこんな自分たちの人生に、それなりの充実感と満足感を感じていたりもするのが、面白い。

これから先にはまだ沢山の可能性があるような気もするし、ほんの限られた可能性しかないような気もするし…どっちにしたって、自分たちで切り拓いていくしかないのである。
でも、そんなことは楽器を演奏している時には微塵も考えてはいません（笑）。
頭をからっぽにして熱中できるのが、楽器を演奏することの素晴らしさの1つだろう。
なかなか仕事が決まらないこの状況をも、束の間忘れさせてくれるっていうか…。
いや、逃げてるわけじゃないです、頑張ります！おし、頑張るぞ～！！