24 February, 09

「ZOO。」

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よく晴れた空の下、今日は2人で動物園へ…。
Buenos AiresのPalermo地区から出ている路線バスに乗って郊外にあるその動物園へと移動していくのだが、これがまぁ、たっぷりと2時間くらいはかかることになる。

窓の外の風景からは次第に“町らしい建物”が消えていき、緑の草原や林の方が視界の中に多く見えるようになってくる。そんな長閑な風景を見ながら2人ともウトウトと眠りこけている内に、バスは目的の「Lujan Zoo」へと到着した。

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バスを降りると、ムッとするくらいに熱された夏の空気が2人の身体を包み込む。じっとりとした汗がすぐに毛穴から噴き出してきて、それが余計に暑さを助長するような感じだ。
バス停から200mほど歩いたところにある“ZOO入口”へと到着すると、係りのお姉さんからチケットを2枚購入し、簡単な造りのゲートをくぐって広い園内へと入場した。
さて、この動物園、ただの動物園とは一味違った独特の“趣向”が、旅人たちを惹きつける理由になっているのだが、その「理由」とは…

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…つまりは、こういうことなのです。
普通は檻(おり)の外から眺めることしか出来ないような大型動物たちとの“お近づき”。
別に、鎖や何やらでつながれていたりするわけでもなく、ただただ普通に寛いでいる彼らの隣に腰をおろして、さらにはお触りする事も可能なのである。

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実際、お触り可能な動物の種類は実に様々で、ライオンやトラやクマなどの一見獰猛な動物たちもいれば、子ライオンやシカや馬、羊、ウサギなど、可愛い感じの動物たちもたくさんいる。…でも、やっぱりここで興奮させられるのは、前者の大型動物たちだろう。
次々と檻の中に入場していく他の客たちの影響もあってか、現場では特に恐怖を感じることなく“彼ら”と接することができるのだが…

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Mはそれでも少し腰が引けている様子(笑)。
来て早々にライオンの親と子供の檻を体感したあとは、もう、ちょっと興奮さめやらぬ感じで、ひとまず鳥やら羊やらを眺めて気持ちを落ち着かせることにした。
こんな、漫画みたいな愛らしい姿の鳥たちを見ていると、何だか心が癒される気がする。

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そうしてまた、次の動物を求めて別のエリアへと歩き始めた矢先…、Mが最も楽しみにしていた「トラ」の体験ゾーンに行きついたのであった。
この模様、この表情、そして、このデカさ!??
これにはさすがに、一瞬たじろがないわけにはいかない、といった本物の迫力がある。
にもかかわらず、ここでもやはり檻の造りはいたって簡素で、入場についても
「ささっ、入りたいヤツはどんどん中に入ってきな。」とでもいうような、とにかくどこまでも気軽な雰囲気なのだ。

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じゃ、まぁちょっとお邪魔して…なんて感じでこちらも気軽な気持ちで檻の中へと入っていくと、そこで不意に、こいつのデカさを改めて強く実感することになる。大人しいとはいえ、やはりトラは、トラなのだ。
Jは勿論お触りさせてもらったけれど、いざMの番となると、お目当ての「トラさん」を目の前にして急にソワソワし始めててしまった。触りたいけど、ちょっと恐い…って。

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それでも係りのお姉さんに背中を押されて、ようやくお近づきになれたのが、この写真なのです。本当はトラさんにもこっちを向いて欲しかったけど、結局その願いは届かず。
でも、こんな風にトラさんの背中に触れただけで、十分幸せそうな顔してます(笑)。
トラの檻から出た後も様々な動物を見て廻って、お昼過ぎには園内のベンチで持参のパンとサラミをつまみながら休憩に。パンを狙って鳥たちが集まってきちゃって、なんだか忙しい昼食だったなぁ。

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