10 February, 09

「懐かしい味。」

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Hotelの部屋に荷物を降ろし、お昼過ぎまでベッドで一眠り。
そうしてようやく少し移動の疲れが取れたかなというところで、さっそく久しぶりに帰ってきたBuenos Airesの町を歩き始めた。

最初に2人が向かったのは、町の中心付近にある“中央郵便局”。
実は去年の年末、実家からいくつかの物資をこの町の中央郵便局当てで郵送してもらっていたのだが、前回Buenos Airesに滞在したときにはまだその荷物が届いておらず、受け取ることが出来なかった。しかし、それがようやく届いたらしい事を、先日インターネットで確認する事が出来たのである。
まずはその荷物を受け取る為に郵便局へと向かうつもりだったのだが、いざ歩き始めてみると、その前に少し、どうやら腹が減ったみたいだ…。久しぶりに食べたい“味”もあることだし、とりあえずまずはそのレストランに行って、このお腹を落ちつけてから荷物を受け取る事にしようか。
そんなわけで、やってきたのがこの馴染みのレストラン「La Entranita」なのである。

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相変わらず、古田新にそっくりな目をしたいつものウェイターが忙しそうにテーブルの間を歩き回り、見た目も匂いも美味そうな肉を次から次へと運んでいる。
入店するや開いている席に適当に座ると、注文するのはいつも通り「Entrana」という名のステーキ肉だ。
この、柔らかくってボリューム満点なお肉にサラダかフライドポテトがついて、14ペソは非常に安いと思う。これに3ペソのハウスワイン「Vino Tinto 1/4サイズ」を注文して、昼間っから顔を真っ赤にするのがここでの2人のお気に入り。このお店、お昼しか営業していないから、お酒も昼間っから飲まざるをえないのである(笑)!?
料理が出てくるのもあっという間で、これがやっぱり、えらく美味い。期待を少しも裏切らない、2人にとっての「Buenosの味」。ようやく、帰ってきたんだなぁ。

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ここでお腹も心も“満腹”になって、さてようやく目当ての中央郵便局へ足を運んだのだが、荷物の事を尋ねてみると
「ここには無いようだ。」と言われてしまった。どうやら荷物はRetiro駅の近くにある「国際郵便局(Correo Internacional)」の方に届いているようなのである。
気を取り直して、2人は続いてそちらへ向かうことに。午後になって降り出した雨がこの頃には次第にその雨脚を早めてきており、傘をさしていても足元からガンガン水が跳ねてきて、あっという間にびしょ濡れになってしまう。Jは革サンダル、Mも革の真新しい靴を履いてきてしまったことを、この時点になって2人でえらく後悔してしまった。
そんな思いがけない悪天候の中、それでもどうにか目当ての路線バスに乗りこみ、急いでRetiro周辺へと移動する。急いでいるのは雨のせいと、時間的に郵便局が閉まってしまわないように…である。
改めて到着した郵便局の受付でも何だかんだと悪戦苦闘があったのだが、そんな苦労を経たその最後に、自分たちの受け取るべき荷物の「荷物番号」を何とか窓口担当に伝えると、ようやくそこから“荷物受取の手続き”を開始してくれたのであった。苦労をしたが、これでいよいよ、待ちに待った応援物資とのご対面だ。

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そうして無事に手にした大きな箱を脇に抱え、片手で傘をさしながら雨のブエノスアイレスを宿へと戻り始めるが、歩いて進んでいくごとに、雨脚は一層早まっていくようで…路肩には川の様な水溜りがあちらこちらに出現し、車がはね上げる水飛沫が2人の行く手を幾度となく遮る。何でこんなに苦難が続くんだ、今日は…たんなる“荷物受取”が、こんなに大変な作業になるなんて!??
しかし、そんな難行苦行にも負けず、ようやく荷物を宿へと運びこむと、部屋にこもり、もう待ちきれないとばかりに早速そいつを開封し始めた。
中からは沢山の嬉しい物資が次々に飛び出して来たのだけれど、Mが真っ先にとびついたのは、懐かしい日本の味、お煎餅の「歌舞伎揚げ」だ。
こいつを一口頬張ったとたん、感動のあまりか、本当の本当に、涙を流してしまっていた!?よっぽど嬉しかったんだろうけど、だからって何も、泣かなくても(笑)。

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Buenos Airesの味。日本の昔からの味…。
それぞれの懐かしさに心打たれる1日になりました。

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