08 February, 09

「山小屋からの眺め。」

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目的のRefugio(山小屋)に到着する直前にきて、山が急にひらけたかと思うと、2人の目の前に巨大な山肌が姿を見せた。山肌の奥まった部分には小さな氷河の白色も顔を出し、2人の歩く道の途中にも雪が取り残されたように解け残っている…。

下の写真の中で、左下に小さく見えるのがMの雄姿。Mも確かに小さいが、ここでは大自然の雄大さを思い知らされるような気分だ。

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ここからは道の向こうに常にRefugioの姿が見えているから、「あと少し、あと少し…」という気持ちで最後の力を振り絞る事が出来た。
そうしてようやく到達したRefugioには、既に沢山のトレッカーたちが思い思いの場所に腰を降ろして、眼下に広がる「森と水の都」を“つまみ”にビールやコーヒーを飲んでいるのが見える。2人も小屋の前の床に座り込んで、そのまま後ろに倒れこむようにして寝転んでしまった。

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「疲れた~!!でも…気持ちいい~っ!!!」
山小屋の中には売店もあり、不法なくらいに高いお値段(笑)で飲み物やお菓子を売っているのだが、ここは2人ともどうしてもキンキンに冷たい“何か”が欲しくて、結局ハイネケンの缶ビールを1本購入してしまった。手持ちのパンとサラミ&クリームチーズも取り出し、“ちょっと嬉しい気分”のランチタイムだ。
ビールは思わず笑いが込み上げてくるくらいによく冷えていて、乾いた喉から体中へと“エネルギー”が染み入ってくるようである。美味い、美味すぎる…。

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ビールとお昼を全て平らげると、満腹感が更に“満足感”を助長して、とても幸せな気分になってきた。アルコールの酔いも関係しているのかもしれないけど(笑)。
しばらくその場でそのままお昼寝をしていたが、日差しの強さにジッとしていられなくなったのを感じて、ようやく下山を開始することにした。
帰り道は、行きと少し違った道を通る事もできるようである。近くにある「Colonia Suiza(スイス・コロニー)」というところに寄ってみたいから、そちら方面に降りてみようか…。

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因みにこの、とろろ昆布のような植物は木々に寄生する「Terminater(ターミネーター)」な生き物で、見た目の雰囲気からだろうか、「Oldman’s Beard(老人の髭)」と呼ばれているらしい。こいつが寄生した木々は次第に元気を失っていき、最終的には命絶えてしまう。この木はこれだけ寄生されちゃってるところを見ると、もう先は長くないのかもしれないです…豊かに見える自然の世界も、実際はなかなかに厳しいところのようだなぁ。

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