08 February, 09

「Country。」

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夕方、Colonia Suiza(スイス・コロニー)に到着した。
ここまでの道のりは思っていたよりも随分と長くて、途中、低い木々の間を通る砂利道を歩いていた時などには、あまりの日差しの強烈さに、山を降りる頃には日射病になってるんじゃないかと思ったくらいだった。

そんな風にして“今日のお相手”となった山を無事に下り、麓の村へとたどり着いた時には日も随分傾いてきていて、枯れた色の木々の間から洩れて来る夕方の光を見ていると、にわかに秋の気配すら感じるくらいだ。時折吹きぬける風の冷たさが気持ちいい。
日中どんなに暑くなっても、夕方から夜へと向かえばしっかり涼しくなってくれる。日本でいえば高原地帯のような、非常に過ごしやすい、Lovelyな気候である。

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小さなカントリーハウスの向こう側に、沢山の馬が寛いでいる姿が見えてきた。乗馬用の馬だろうか、鞍がつけられたままのそいつらを見ていると、その上に跨るガウチョたちの勇壮な姿が思い浮かんでくるような気がした。まぁ実際には、観光ツアーようの馬たちなのかもしれないけれど…。
Colonia Suizaは小さな村の様な所で、それでもそれなりに観光地として栄えている様子が村全体に窺える。ちょっとお洒落なお土産屋さんや、“Chocolateria”が並んでいたり。
通りの脇には小さな小川が流れていて、その川の水のあまりの透明さには、思わず2人で声をあげてしまった。まるで、そこに水がないかのように透明な小川のあちこちには、小さな魚たちが泳いでいるのを見つける事も出来る。観光客があまりに多いから“何が入っているか”も分からないが、そのまま顔を小川に突っ込んで、ガブガブと水を飲んでしまえそうな気がするくらいだ。

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そんな村の中心を抜けた先に、今度は少し広めのしっかりとした“川”の流れを見つけた。周囲の自然を映しだした水面が美しい。大きな丸い石が転がる山間の河原の風景は、日本人の2人にも何か懐かしさのようなものを喚起させる。
このすぐ傍から出る最終(PM8:00)のバスに乗り込んだら、また1時間の道のりを町まで揺られることになる。本数がやたらと少ないバスに乗るために、こんな山奥の砂利道の傍らに、既に大量の旅行客たちが並び始めているようだ。
これは…うまく席に座れれば良いけれど、そうじゃなかったらまた“鮨詰め”の餌食になりそうな予感。7時間の山歩きで相当疲れてしまっているから、これは絶対、なんとしても座席を確保しなければ…。

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