09 February, 09

「Departure to …。」

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AM9:30、Bariloche(バリロチェ)のバスターミナルを出発。
向かうのは、この長かった南米の旅の最終滞在地となる町「Buenos Aires」だ。

ブエノスにはパタゴニアに向かう前にも一度滞在しているのだが、そこから飛び立つFlightを利用して南米脱出を図る予定なのである。
行先は、もちろん、アフリカ!!…と思っていたが、ここで実は大幅に予定を変更し、今回はオーストラリアに飛ぶFlightをと考えています。

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中南米の旅が思いのほか長くなったことで「旅の予算」も大きく削り取られ、ここからアフリカ~中東~インド・アジアを旅していくには余りにも心許ない…というか、無理、かな…という、のっぴきならない状況になってしまった!?
それは、今に至らずとも大分前から分かってきていた事でもあって、その為2人は半年ほど前にInternetで「オーストラリア・ワーキングホリデーVISA取得」の手続きを急きょ済ませていたのである。Jが取得限度年齢の31歳になる直前、本当にギリギリのタイミングでのことであった。
VISAの有効期限は1年間で、その間に入国すれば、その入国日から1年間、オーストラリアに滞在する事が出来るようになっている。この滞在を通してもう一度「旅の予算」を取り戻し、そこから改めてアフリカを目指そうじゃないですか、と…つまりは、そういう事なのである。この世界的経済不安の中、オーストラリアドルの暴落具合も気になる所であはあるけれど、旅を続けながらにして仕事もして、さらなる旅へと向かおうという、まぁ「とにかく旅は断固継続するぞ」的な意欲の顕れなのでもあります。

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向こうに着いてからの仕事内容はまだ未定。今も実は検索中ではあるのだけれど、先達たちの話を聞いていると、フルーツピッキング(つまりはまぁ、農業手伝いですね)とかが稼げるとの情報もあったり、ですかね。
チリももう少し見てみたかったし、特にイースター島には上陸したいと思っていたが、今回はその辺りも泣く泣く断念し、とにかくこの「オーストラリア出稼ぎ大作戦」に大好きなBuenos Airesでゆっくりと備える事にしたのです。
そんな思惑を抱いた2人を乗せた“Via Bariloche”社の快適なバスは、だだっ広い湖水地方の雄大な大地をとても順調なペースで走り抜けていく。

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しかしこの会社のバスといったら、世界中で一番快適なバスなんじゃないかと思うくらいに、いつも素晴らしいサービスと乗車スペースを提供してくれる。しかも、Youth Hostelカードを持っていると、10パーセントの割引が効く会社でもあるのです、ここは。
今回のバスも非常に快適で、3度のメシはどれも温かく、量も十分。飲み物はジュースだけじゃなくワインも赤・白ともに豊富だから、3列シートの快適な座席の上で、いつのまにやら思わずほろ酔い加減になってしまった。

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夕方、車窓から見える外の景色の、夕日に染まったキレイな赤色が右から左へと流れていく様子に、楽しかったパタゴニアでの日々が遂に終わったんだなという気分が湧いてきた。
そしてそれは、長かった南北アメリカ大陸での日々が、いよいよ終わりに差し掛かったという事でもあるのだ。やり残したことがないとは言えない。それでも、十分すぎるほど十分にこの大地を見てきたという自負も、2人の心の中にはある。
まだ旅は途中の途中だし、後ろを振り返るような気分でもないけど、この窓の外に広がる夕焼け空と真っ赤な大地を眺めていたら、ふと感傷的な気分になってしまうのも、ちょっと仕方がないんじゃないかなぁ…。

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