ウシュアイア2日目。
ドミトリーの部屋を出て廊下の窓から外を見ると、良く晴れた空の青さと朝のやわらかい光が目に入ってきた。

今日も外はキレイに晴れ渡っているようだ。眼下に見えるビーグル水道の水面がキラキラと輝いている。波はなく、大型船が停泊しているその海の様子は非常に穏やかで気持ちがいい。パタゴニアは風の強い土地だと聞いていたが、ここまで来ても未だその様子は見る事が出来ないのはどうしたことなのだろう。それは今日もまた同じなようで、気温でさえも昨日の冷たい空気はどこへ消えてしまったのかという暖かさだ。
HostelのダイニングでフリーのCoffeeとTeaを飲むと、2人は早速午前中の散歩へと出かけた。いや、その前にHostel移動があったっけ。

昨日の夜は遅くに町に到着したから近場で早々にベッドを確保してしまったのだが、今日からはもう少し居心地の良さそうなYouth Hostelに移動したのだ。そこは、Buenos Airesで再会した鴨夫妻も泊っていたお宿である。
外観は、フィンランドで見た「ムーミンハウス」を思い出すような可愛らしい雰囲気。斜面からニョキリと生えたように建つその家の周囲には、木々がキレイな花をつけている。部屋は全室ドミトリーだけど、ベッドが2～3個しかない部屋も結構多くて、2人で泊る場合はほとんど個室のような使い方が出来たりもする。2人は唯一空いていた3ベッドの部屋に入ったが、今日の時点では相部屋する相手はいないみたいだ。（この日は結局“個室”として使用しました。）Hostel Cardが使えるから料金も昨日よりは少し安くなるし、ついでに朝食も付くみたい。さらには猫も“3匹”付いてる。

さてさて、そのホステルに荷物をワッセワッセと移動すると、そこからは本当に“町歩き”の開始である。周りを壮大な山々に囲まれたウシュアイアの町の中心は、そのほとんどが坂道で形成されていて、キレイな建物が立ち並ぶ良く整備された通りを歩いていると、ちょっとした“山の手”な雰囲気を感じる。スイスの村にでもあるような可愛らしいデザインの家なども多く、それぞれの庭には様々な種類の花がきれいに咲き乱れている。
町中に飽きると、近くにある坂道のひとつを降りて、ビーグル水道沿いの通りに出てみる。すると、そこでは町の中よりはいくらか冷たい風が吹いていて、徐々に身体が冷やされてしまう。ただ、かなり厚着をして出てきた2人には町中は少し暑いくらいだったから、海辺の冷たい風は逆に気持ちが良いくらいだったが。

お昼過ぎ、少しづつお腹がすいてくると、町の外れにあるParrillada(肉料理屋)へ。

「Lomitos Martinica」という名のこの食堂のチョリソ（6ペソ/1本）が食べてみるとかなりの絶品で、結局夜もこの同じ店に戻ってきてしまったくらいだった。店員さんたちも感じが良くて、カウンター席のお店なのに居心地がよく長居もしやすい。そしてもちろん、値段が安めだって事が貧乏旅行者にはとても嬉しい。全てが観光地料金なウシュアイアの町にあって、「食堂」としてはこの店が一番安くて美味いと思う。おススメです。
夕方には町の中心にある小奇麗なCaféで、コーヒーを飲みながらWiFiインターネット。
ブログを少しアップしたけど、今だにブログ内では年が明けない状況（2009年1月7日現在）で…頑張ってはいるんだけどなぁ…。
そういえば、昼間の内にツアー会社に行って「氷河の中（下）を歩きに行くトレッキング」Tourを予約してきた。Tourは明日の朝9：00出発。
旅の途中で会った色んな人から何もないと言われていたウシュアイアだけど、来てみると楽しそうな場所やイベントが結構あるように思う。とはいえ値段が高いのも確か、だから、何を選ぶかが難しいところではあるけれど…。