23 January, 09

「あの森を抜けて。」

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パイネ国立公園、トレッキング生活最終日。
キャンプサイト「Torres」からの帰り道は、そのほとんどが下り坂だから、ほとんど汗をかくこともなく歩き続けることが出来た。

しかし、ヒザは2人ともかなり“キツい”事になってた。ガクガクする、とは、こういうことか。みんな結構さっさと降りてるけど、よくそんなに早く“下れる”もんだなぁ。

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そのかわり、昨日は疲れていてほとんど見向きもできなかった森の自然に、今日はゆっくりと目を向けることが出来る。鳥のさえずりが耳に心地よい。いくつもの小川を丸太の橋に揺られて渡り、ぬかるみを踏む感触すら楽しみながら進んでいく。この新しい靴たちにも、最後まで本当にお世話になった。こいつらじゃなかったら通れなかった山道もたくさんあったし、トレッキング生活をこんなに楽しくは過ごせなかったかもしれない。

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Torresを出発してだいたい1時間後くらいには、昨日もお世話になったRefugio「Chileno」に到着。昨日と同じようにお湯をもらってコーヒーを飲み、トイレを済ますと、あまりゆっくりもせずに更に先へと歩き始めた。
空は今日も青く晴れ渡り、薄く張った白い雲が“冬の晴れた日”というような風情を見せている。昨日は真夏日で、今日は冬…どちらも快晴だけれど、表情は全く違っている。
時折通り過ぎる清流の水をペットボトルに汲んで、そいつで喉を潤しながら歩き続ける。

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そういえば、ここ“パイネ国立公園内の水はどこの水を飲んでも全く問題がないと言われて、その言葉を鵜呑みにした2人は、水は全て公園内で賄ってしまったのだ。
中には「私はそんな言葉信用しない」っていうような老婦人なんかもいたりしたけど、実際に飲んで生活した感じからいえば、ここの水はどの川でも本当に美味しいと思う。
町で買うミネラルウォーターなんかよりも全然“雑味”がなく、冷たくて、とにかく美味い。Frances渓谷ではこいつに粉ジュースを混ぜてイチゴ水を作ってみたけど、そちらもなかなか乙なお味でした。あっという間に飲みほしちゃったな、あれ。

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昨日も通った道を行きながら、多少のアップダウンを繰り返し、遂に最後の下り坂に差し掛かった。最後といってもここからまだ2時間くらいはあるのだけれど、もう眼下には、目指すゴール「Hosteria Los Torres」の建物が見えてきている。いよいよ、ここまで来たのだ。正面から山を登ってくる人々のほとんどは今日からトレックを開始した人、もしくは、日帰りで“Torres del Paine”を見にきた人たちばかり。フレッシュな疲れ顔をした彼らと挨拶を交わしながら、2人にとっては最後の道程を厳かな気持ちで突き進んでいく。
山をあらかた降り切った辺り、あとはHosteriaまでフラットな道を30分ほど歩くだけ、となったところで、パイネの迫力ある山々を望みながら草原で“お茶”をすることにした。

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ガスでお湯を沸かし、最後に残ったコーンスープを溶かし入れて、2人で乾杯する。
あと少し、最後まで怪我なんかしないように、ゆっくり確実に歩き切ろう。
そして、休憩も含めて約1時間後の、午後12:30。
遂に2人は、6日間の予定トレッキングルートを全て歩き切ることができたのである。
怪我もなく、体調も悪くない。天気も最高だったし、最高のトレッキング生活となった。
ここから後は、シャトルバスを乗り継いでPuerto Natalesまで向かうことになる。
久々の“文明の利器”に触れて、歩かずに前に進めることの素晴らしさ(!?)を噛みしめる。眠っている内、あっという間に町に到着した。
時刻はPM5:00を廻るくらい。
こうなったら、久々に“あのレストラン”に行っちゃいますかねぇ!?

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コメント

つーさん、じゅんさんあけおめです。
まだ元気に旅してるみたいで安心です。
南米いいですね~
写真がどんどんきれいになてゆく。
本当に参加したい!!
写真楽しみにしてますね~♪
引き続き体には気をつけて頑張って下さい!!

ナルピー へ

A Happy New Year!!
コメントありがと。

まだ、旅しています。ナルピーのフランスの家にお邪魔させてもらってから、一年以上経ちますね。懐かしいね、あのコソコソ感。

これからも引き続き頑張りま~す。

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