18 January, 09

「流氷で遊ぶ。」

ice1%2000.jpg


夕方、足は少し重たくなっていたけれど、天気が晴れてきていたこともあって近くの氷河見学スポットへと遊びに行ってきた。

キャンプサイトの目の前の湖にも氷河の欠片が流れついていたりして、そんな欠片が岸に打ち上げられたのを見て、その透明度というか、キラキラ加減には驚いてしまった。

ice1%2001.jpg

こうなると、早くデッカイ氷河を見たいって言う気持ちが強くなってきてしまう。
実際歩き始めてみるとView Pointまでは本当に目と鼻の先というような距離で、少し森の中を行くと、いきなりパッと目の前の風景が拓けた。そして、緑の草原のなだらかな斜面の向こう側に、目当ての氷河と、流氷たちの姿が見えたのである。

ice1%2002.jpg

初日の、頑張って歩いてきた分の“ご褒美”のような風景に、2人ともちょっと感動してしまった。今日の11kmは、ここを目指して歩いていたんだもんなぁ…。
足元には可愛らしいベリー系の実がたくさん生っていたりして、ちょっと摘んではお互いに投げ合って遊んだりして(笑)。“子供心に帰る”って感じ。

ice1%2003.jpg

岩場の向こうに大きな流氷が漂っているのが見えたから、それを目がけてゴツゴツとした足場を乗り越えて進んで行ってみることにした。すると、その流氷の更に向こうに巨大な「Glaciar Gray」がのっそりと顔を出したのだ。

ice1%2004.jpg

ここからあの氷河まではまだ1kmくらいの距離があるようだが、それでもその大きさの片鱗を十分にうかがい知る事が出来る。明日にはもう少し、あの氷河の近くまで歩いて行ってみる予定だが、今日のところは、ここからその全容を眺めるだけ。
それにしても…この旅では、本当に色々な地球の素晴らしい姿を見る事が出来ているなぁ…と、しみじみ思わずにはいられない。

ice1%2005.jpg

その岩場でしばらく氷河の姿を眺めたあと、また別の、湖が入り江の様になったあたりの、水面にたくさんの小さな流氷が浮いている場所へと移動。
誰もいないその水際で、2人だけがこの流氷と氷河の景色を独占している。
「これ、もしかしたら流氷に乗れちゃうんじゃない…!?」
そんなことを呟いたかと思うと、Mがまず近場の小さな氷河に足を掛けた。そして…。

ice1%2006.jpg

かなり腰が引けてはいるけれど、これは間違いななく「流氷の上に立っている」といえるのではないでしょうか(笑)。
それをみたJも負けてられんと、新たな“自分の流氷”を探し始める。

ice1%2007.jpg

そして、これはと思う氷河の上に少し大きめな石を投げこんで、その強度を確かめたその後は…もう、とにかく思い切ってジャンプするのみ。
最初は水際から一番近い氷河にちょっと乗っただけだったが、その内いくつかの流氷を渡り歩いて、少し大きめな氷の上まで。たまに乗っかるとフッと沈んでいく氷なんかもあったりして、これは実際、かなりスリルがあったりもする。
氷が浮かんでいるくらいだから、その水の冷たさっていったらもう、半端じゃないだろう。そう思うと、とにかく落ちるわけにはいかないのである。
でも、流氷の上を歩くことなんて、滅多に出来ることじゃないから…何だか妙にテンションが上がっちゃって、行く時はもう「落ちたら…」なんて事あんまり考えなくなってた。
キマリの良い所できっちり写真を撮ってもらったら、今度はもといた岸まで戻らなくちゃならない。だけど、戻る時にはさっきまでのテンションがひと段落してしまっているから、それはもう、かなりへっぴり腰な感じで慎重に慎重に岸の方まで帰っていくことになったりもする。でもまぁとにかく、それでも最後まで2人とも落ちることなく、安全に“流氷遊び”を楽しむことが出来たのでした。

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。