08 January, 09

「nature。」

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帰り道。氷河湖を抜けて少し下ると、道の向こうにドッカリと崩れ落ちた大量の岩盤が姿を現した。何だこれは、一体何があったんだ、この場所に…!?

ビックリした一行が誰からともなくその理由をパウロに尋ねると、彼はこんな答えを教えてくれた。

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このあたりはちょうど地球の地盤の“合わせ目”に当たる部分に位置していて、その影響で非常に地震が起きやすいらしい。この“岩崩れ”もそういった自身の1つにより起きた惨状であるらしいのだが、「もし自分たちが歩いている時に、こんなの落ちてきたらひとたまりもないやん…。」と、一瞬ごくりと生唾を飲んでしまった。

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それにしても、崩れた後が手付かずで残されているのが凄い。さらにはその脇をTourで通らせてしまうんだから、またこれもスゴい気がする。
何かの拍子にこの折り重なった岩々が崩れてきたらどうするんだろう…なんて、さらにまた悲観的な想像をしてみたりしながら、一方ではしっかりとその岩の前で記念撮影をしちゃったりなんかもして…。
そんな、大自然の豪快な姿を横目に見ながらさらに下へと降りて行くと、登りのルートには無かったような、雪の積もったなだらかな…いや、結構急な斜面に出た。
もしや…と思ったのも束の間、ガイドのパウロが斜面をいきなり走り下りたかと思うと、前に飛ぶような感じでヘッドスライディングをかまし、そのまま腹で滑って数十m下まで降りて行ってしまった!?
「早くみんなもやってごらんよ!全然危なくないから、さぁ、ほら!!」
コロンビアのマニサレスでも、同じような場面が確かあったような…。雪山を行くTourには、こういう「遊び」がつきものなのだろうか。確かにこれって楽しいんだけど、結果全身びしょ濡れになるんだよなぁ。スキーウェアでも着てればいいけど、基本的には普段着だし、今日も…。しかしまぁ、ブツブツ言ってても何も始まらないわけで、こうなった以上はガッツリ弾けて楽しんじゃうしかないのです。
恐る恐る滑り下り始めた他のTour客の後を追って、JとMも勢いよく目の前の雪の上にダイビング!そのまま全身でパタゴニアの雪を感じながら、下へと滑り下りたのであった。
そこから先はもう、斜面の度に「ダイビング」の繰返し。気が付くと、行きに1時間くらい掛けた道程を、10分くらいで降りてしまっていた。
因みにこの間は常に「アクティブ」な状況だったので、写真は1枚もありません(笑)。
とにかく、行って、体感してほしいパートですね。
思った通りのびしょ濡れにはなるけど、とにかくメッチャ気持ちいいです。

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その後は元のルートに戻って、来た道をゆっくりと下っていく。だが、全く同じ道であるはずなのに、向いている方向が違うだけで「別の道を歩いているんじゃないか」と思ってしまった。下りでは、常に目の前に周囲の美しい山々の姿がある。行きには気付かなかった絶景に、ここで出会う事ができるのだ。
1時間ほど歩いた後に、最初の森の入り口へと到着。
この、森の中を歩く最後の1時間の道則も行きとは随分趣が異なっていて、ゆっくり下っていく道の途中、パタゴニア特有の植物たちについてパウロが色々と説明しながら歩いてくれるのである。こうなると、景色の変わらない森の中の散策も楽しくなってくる。こうして最後まで参加者を楽しませてくれるのは嬉しい。
曇りとはいえ一度も雨が降らなかったという意味では、天気にも恵まれたのではないかと思う。パウロの話によれば、昨日のTourでは山の上は雲に覆われてホワイトアウト状態になってしまい、周囲の山々の風景を眺める余裕なんてなかったらしいから…。
そういう意味でも、とにかく今回の1日Tourは最高に“当たり”であった。
天気さえ悪くなければ、この氷河Tourはかなり“イイ”ですよ。

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コメント

ももさん、じゅんさん

お久しぶりです。
ウユニ塩湖で出会った四人組みの一人、山田です。

二人ともお元気そうに旅を続けているようで安心しました。

僕は現在大学の卒論やっと書き終わり一息ついているところです。

そろそろまた旅に出たいなぁと思ってるので
お二人のブログを拝見しどこに行こうか決めたいと思います。

山田くんへ。

卒論、本当にお疲れ様!
あれからもう、数か月が経ってしまったんだねぇ。
こちらはみんなからお勧めされたイースター島にも未だ到達できず、南米大陸でグズグズと旅を続けていますよ(笑)。
でも、行ったところはどこも本当に素敵だったから、ブログの記事は是非参考にしてみてください。まぁ、旅はどこに行ってもそれなりに楽しめてしまうものだけれど…。
仕事始めまでもあと僅かだし、時間があるうちにどこでも行きたいところは行っておくべきでしょう!

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