09 January, 09

「La Casa。」

lacasa00.jpg


Ushuaiaに来てから、2度目の宿替え。
朝メシを食べ終えると、昨日から一緒になっていたRoom Mateが寝ている横でコソコソと荷物をまとめ始める。そして、Check Out 時間ギリギリになって何とか家財道具一式をBack Packに入れ終えると、そのままイソイソとYouth Hostelを後にしたのであった。

lacasa01.jpg

前回の時とは違い、今回は別に、このYouth Hostelに“落ち度”があったわけではない。
建物も部屋もきれいだし、従業員もとっても親切。値段だってこの町にあってはお手頃だといえる。
それじゃあ何でこの宿を出たのかというと…。
結局のところ、このYouth Hostel以上に魅力を感じる宿があったからってことなのです。
その宿を見つけたのは、Ushuaiaに到着した最初の夜のこと。
どこか手頃で良さそうな宿がないかなぁと町をあっちこっちへと歩いていた際、Youth Hostel到着間際の通りで素敵なB&B(ベッド&ブレックファスト)を発見したのだ。
名前は、「La Casa」。
シンプルな木造の家で、階段室らしい塔のような建物部分には山吹色のトタンが使われている。これが外から見ても十分に可愛らしい建物なのだが、ピンポンを鳴らし、さらにそこから玄関前のダイニング空間へと通されてみると、その室内の趣味の良さというか、素朴な“素敵さ”に2人とも心打たれてしまったのである。
この宿、1泊いくらくらいだろうね…。
ドキドキしながら聞いてみると、案の定というか、やっぱり高い。175ペソだから…1泊5000円弱(1部屋)ということである。いつもの「長期旅行者的感覚」で言えば、これはとても泊ろうとは思わない値段であったのだが、結局は考えた末にその場で空室状況を確認し、満室に近いその宿の予約表の合間を縫うようにして、今日(1/9)から3日間の宿泊予約を入れてしまったのであった。

lacasa02.jpg

そこまで思いきれた最大の理由は、今日から2日後の1月11日が2人の「結婚記念日(入籍日)」であるってことで…3日間泊る事にしたのは“1日だけ”とかだと慌ただしいからという、ちょっとした贅沢心というやつでしょうか(笑)。
とにかく2人とも、ここでその日を迎えたいって思った。室内の色合いや素材感、置いてある家具や小物の選び方など、どれも可愛らしくてこだわりがあり、かといって「やり過ぎ感」もない。“造られた感じのお洒落な空間”ではなく、その人の趣味や個性が伝わってくるような、暖かい雰囲気の空間なのである。こういう宿って、何だかとてもいいなぁ。
後で聞いて分かったことは、この宿の女性オーナーがその人自身“建築家”であるってことで、この宿も自分で設計して建てたものであるらしいという事。それを聞いて、なるほど、やっぱりなぁって感じもした。だからこれだけ全てに統一感があるのかなぁ、と。

lacasa03.jpg

2人が通された部屋は前回来た時に見せてもらった部屋とは違ったけど、内部は全く同じ感覚で仕上げられたシンプルな木の色と白い壁が素敵なツイン・ルーム。角部屋だから2方向に大きな窓があり、今日のような晴れた日にはそこから気持の良い光が入ってくる。正面の窓からは坂の下の町並みとビーグル水道を望むことが出来るのも嬉しいところ。
セントラルヒーティングの暖房も適温で、ベッドは清潔で寝心地がいいし…。こんな素敵な宿の素敵な部屋で1月11日を迎える事が出来るって、何だかとても幸せな気分。
思わず、午前中から午後にかけての数時間はそのままキレイにメイキングされた部屋の中で快適な時間を過ごしてしまった。WiFiも飛んでいるからインターネットもやり放題。
どこまでも素敵です(笑)。
因みに午後からはノソノソとした緩慢な動きで外へと買い物に出掛けたのだが、昨日の氷河ツアーでずぶ濡れになったMの靴は今だに全く乾いておらず、とはいえ“代わり”となるとビーサンくらいしかないものだから、こんな不思議な足元のスタイルで町を歩くことになってしまった。実際は見られてないのだろうけど、何だか人の目線が気になる様子…今日の部屋は強力なセントラルヒーティング完備だから、明日には靴も何とかなるだろうけど…。

lacasa04.jpg

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。