03 January, 09

「Comodoro Rivadavia。」

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お昼前になって、バスはコモドロリバダビアのバスターミナルに到着した。
空は真っ青に晴れ渡り、歩いてみると気温も思った程低くはなく、あまり寒さは感じない。

年間を通じて風が非常に強い土地だとも聞いていたのだが、それも今日に限ってはパッタリと止んでしまっているらしい。これ程穏やかな気候が待っているとは、正直2人とも思っていなかった。これであれば、Buenos Airesから着てきたT-shirtの上に用意していたジャケットを羽織る必要もないようだ。
ターミナル到着間際に窓から見えた海の景色も素晴らしくて、2人の中には、また新しい町に来たんだというワクワクした気持が湧いてきている。
とにもかくにも、新しい町にきたらいつでも、まずは泊るところを確保しなければならない。荷物を担いでターミナルを出ると、人毛の少ない町の通りの両サイドを眺めながら、目についた安そうなホテルを1軒づつ当たっていく。
しかし、やはり今がハイシーズンであるからなのか、どんなに安宿的に見えるHostelであっても料金は2人で150ペソ(4000円)くらいはしてしまうのである。
Buenos Airesでさえ70~80ペソの宿に泊っていたのに…Patagoniaとはいえそれ程メジャーな観光地でもないこんな町で、既にこんなにも値段が違うものなのか…。

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しかも、宿の数そのものがそれ程多くないものだから、ひとつダメだと次を探すのが難しい。その内、荷物の重さに2人ともやられ始めて、もうどこでもいっか…って気にまでなってきてしまう…このあたりは、宿探しが難航した時のいつもの精神状態なのであるが。
コロニア(ウルグアイ)に行った時にも同じように宿探しをさせられたが、あの時は荷物が軽かったからまだ良かったのだ。とにかく早く、この重い荷物を降ろしたい…。
その一心で、その後も照りつける太陽の下をあちらへこちらへと歩き続け、最終的にはなんとか「1泊100ペソ」という小さなHOTELを見つける事が出来た。それでも十分に高いのだが、この町の中ではどうも、これ以上は望めないようだ。
薄暗い部屋に2人の大きな荷物を降ろし、一息ついたあとすぐにまた町へと出かけた。
コモドロリバダビアはこの辺りの州都で、周辺では最も大きな“都会”であるはずなのだが、その中心となる繁華街はしかし、端から端まであっという間に通り抜けてしまうくらいの本当に小さなサイズでしかない。見るからに“田舎町”という感じではあるが、天気がとにかくいいものだから、歩いているだけで十分楽しい気持ちになる。
特に海辺の雰囲気はとても素敵で、その雰囲気をもっと満喫しようという目的の為に、2人はスーパーで冷たいワインと温かい「鳥の丸焼き」を購入!?
そいつを海辺の地面にどさりと広げて、即席ピクニックを開催したのである。
ワインは飲む程に思った以上に酔ってくるもので、Mなんかもう、顔を真っ赤にしながら笑顔が止まらなくなってきている様子(笑)。
2人ともとにかく気持ちが楽しくなっちゃって、自然と食も進む、進む。暖かな海風に吹かれながら、大きな鳥の丸焼きをあっという間にペロリと平らげてしまった。満腹である。こんなところを誰かに襲われでもしたらイチコロでやられてしまうだろうなぁ。まぁ、こんな静かな田舎町では、そういう事が起こる確率はかなり小さなものだとは思うけど。

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