17 December, 08

「World&Sons。」

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Favela Tourの途中、町の中心にある託児所のような施設に立ち寄る機会があった。

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そこでは子供たちや小さな赤ん坊が元気に遊びまわっていて、みんな本当に生き生きとした良い表情をしている。
これだけを見ても、このFavelaという地域がそれなりに恵まれたというか、人間らしい生活を送る場になっているのだということが分かるような気がする。
実際に見てきたわけではないけれど、TVやその他のメディアの中から知らされているような本当の「貧困」の世界では、こんな素敵な表情や笑顔はそうそう見る事が出来なかったんじゃないだろうか。
しかし今、目の前で手を伸ばしてくるこの赤ちゃんのつぶらな瞳の中には、あきらかに自分の外の世界に対する好奇心と、そんな世界に接する喜びがある。
そんな彼ら・彼女らと握手をしたり、笑い合ったりしていると、この場所の内包する「特殊性」なんか、どこかに吹き飛んでしまうようだ。
それにしても、世界のどこの国に行っても、赤ちゃんや子供たちの「可愛らしさ」はかわらないものだなぁ。これこそは、本当に人種や地域を超えた人類共通の感覚であるだろう。
イギリスの子供も、モロッコの子供も、グァテマラの子供も、中国の子供も、そしてブラジルの子供も、世界中どこをとってみたって子供は可愛いものなのである。
人間の、動物としての「本能」の部分がそういう気持ちを抱かせるのか…。
とはいえ、この年代からもう一歩成長してしまうと、今度は小生意気でこんちくしょうな存在になってきてしまうのですが…。自分の子供ならまた違うんだろうけど。

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それにしても、この託児所訪問を経て思ったのは、やはりFavelaは2人が思っていたような“悲惨な”場所ではなかったということ。

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実際、この町で活動するアーティストの作品なんかを見せてもらった時にも、その生活の“豊かさ”というものを改めて感じさせられた。
何だか、麻薬組織やそれにまつわる危険さえなければ、ここはもっと魅力的な街というか、素敵な場所になりそうな気がするんだけどなぁ…。

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