27 December, 08

「競馬場へ行こう。」

hors00.jpg


朝、HotelのCheck outを済ませると、Back PackはそのままそのHotelの荷物置き場に預けさせてもらい、手荷物だけで港へ向かった。

土曜日の早朝という事もあってか、途中の通りにはほとんど人影というものが見えない。
曇りがちな空の下で、その閑散とした風景はなんだか妙に清々しているようにも思える。
宿を出るとまずは最寄りのメトロ駅へと向かい、2つの路線を乗り継いで比較的 港に近いところまで移動してしまうと、そこからはてくてく歩いてフェリーポートを目指した。
道すがらに購入した露店のハンバーガーが思った以上に特大サイズで、歩きながら何とか食べ終えてみたら、なんだか少し気持が悪くなってしまったかも…。

hors01.jpg

それでも無事に到着したフェリーポートの中に入ると、受付に並ぶ人の多さにいきなり驚かされてしまった。まだ出発1時間前だが、並んでいるのがこれだけの人数となると、本当に出発時間までに全ての人の受付処理が出来るのか…何だかこちらが不安になってしまうくらいだ。そして、2人は何とかギリギリ時間内に受付やイミグレーションなどの全ての処理を済ませて船内に入場できたのだが、乗客全員が乗り込んで最終的に船が出港したのは結局のところ予定時刻を30分ほど過ぎてからの事であった。
それにしても、フェリーの動きがとても静か。静かすぎて、最初は出港したことにすら気付かなかったくらいである。2人が座席で眠り始めてしまってたってこともあるけど、それにしたってこれだけ揺れや風景の変化がないと、何だかどうも「本当は動いていないんじゃないの?」と勘繰ってしまう。
しかし、実際には至極順調にフェリーは北方向へと向かっているわけで、このまま3時間が経過する頃には2人は「URUGUAY(ウルグアイ)」国へと到着するはずなのである。
そしてやはりそれはその通りで、3時間のうちの3時間(ほとんどずっとってこと。)を眠りこけたまま快適に過ごした後、気付いた時には窓の向うに対岸の港が見え始めていた。
あれが、ウルグアイ“Colonia del Sacramento”の街への玄関口だ。
港に降り立つと、そこからは歩いて街の中心地へ移動。ものの5分も歩いて行くと、もうそこが目指す中心部なのだから、この街の規模がそこからだいたい推測できるだろう。
ここは、とにかく全体に小さな可愛らしい感じの観光都市なのである。
2人としてはとにかくまず荷物を下ろして落ち着きたいから、ガイドブックを頼りに今夜の宿を探し始めたのだけれど、これがなかなか、どこにも部屋が空いていない!?
年末とはいえ、まさかこんなに安宿が混み合っているとは思っていなかったから、途中から2人とも徐々に焦り始めてきた。いや、ドミは一応あるらしいのだが、2人とも今回は個室に泊ろうと思っていたから…。とはいえ、高い宿には泊まれないしなぁ。
既に快晴の天気になっているウルグアイの空の下、うだる様な真夏の気配漂う路地を歩きながら次第に汗だくになっていく2人。小さくまとめてきたとはいえ、長く歩いていると荷物が肩に重く感じられ始める。どうしよう、どっかないかなぁ、どっかさぁ…。

hors03.jpg

しかし結局思ったような個室を確保することは叶わず、最終的にはYouth Hostelのドミ部屋にベッドを2つ確保する事になった。まぁ、落ち着いてみればこれはこれで、慣れ浸しんだ雰囲気が心地よかったりもするけど。
Check in後は宿で薦めてもらったレストランにておいしいパスタとワインの昼食をとり、その後旧市街の周辺を歩き始めた。しかし、あまりにも太陽の日差しが強烈すぎて、思うように歩くことが出来ない。これは、もう、ビーチに行くしかないかな、やっぱり!?
いや、旧市街も確かに海(というか、河か。ラプラタ川ですね。)に囲まれてはいるのだけれど、堤防の上から覗いているだけでは水に反射した太陽が逆に熱くてたまらないから。

hors02.jpg

ベンチでひと休みしている時、偶然目の前に停車したビーチ方面へのバスにアタフタと乗り込むと、そのまま郊外の“避暑地”に向けて移動し始めた。
途中、ビーチサイドの手前あたりで各闘技場跡のようなモニュメントを発見し、途中下車してそこからは歩いて行く事にしたのだが、実際歩き始めてみると、途中にどうにも気になる“トラック”の姿が見え始めてきた。ここでいう“トラック”は陸上トラックなどという言葉に使われる“トラック”の方なのだが、近づいてみるとそれはどうやら小さな競馬場であるらしい。こじんまりとしたスタンド席にはたくさんの人々が腰かけていて、これから始まるであろう次のレースに期待を寄せている様である。

hors04.jpg

そして、ここはとにかく本当に小さな競馬場であるから、馬が走るトラックの外には大した壁なども建てられてはいなくて、腰高の柵の上に腰かけてしまえば、気軽に外からレースの状況を眺める事ができるようになっている。あるオジサンなんか、柵を乗り越えてトラックの土の上を歩きながら通り過ぎて行ってたし!?

hors05.jpg

レースはこの時2人が見たものが「最終」であったらしく、トラック横からそのレースを鑑賞した後にスタンド席へと移動してみると、地元風のオジサン・オバサン・家族づれたちが既に帰り支度を始めていた。なんだ、もうひとレースくらいあったら、ちょっと馬券を買ってみたかったのに…。

hors06.jpg

でも、この競馬場はとにかく開放的なものだから、厩舎やレース場に入り込むのは本当に簡単で、レースを終えた馬たちとお近づきになったりするだけでもなかなか楽しめる場所でありました。明日は日曜日だけど、別のレースがあったりしないのかなぁ…。
(訊いたらこれが今年の最終レースで、年明けじゃないと次はないらしい。残念。)

hors07.jpg

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。