22 December, 08

「街角の食堂から。」

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Rioで予約をしてあったHostelに無事チェックインを済ませ、ドミトリーのベッドの脇に重たい荷物をドカリと降ろす。
Buenos Airesにバスが到着したのは正午も近くなった頃だったが、良く晴れた青空が広がっているにもかかわらず、バスの外の空気は意外なほどにひんやりとしていた。
徐々に赤道から遠ざかっていることが、その理由であるのだろうか…。とにかく1日前に倒れそうなくらいの暑さ(熱さ)を感じたイグアスのそれとは随分と大きな違いだ。
宿に落ち着いた2人が真っ先に考える事と言えば、たいていの場合は“メシ”のことである。移動の後は、腹が減る。自分が動いているわけじゃないのに…考えてみると不思議なものだ。シャワーを浴びて身体に着いた汗やら埃やらを洗い流してしまうと、さっそく快晴のBuenos Airesの街へと繰り出した。
すると、歩き始めてまもなく、宿と同じ通りの“数軒隣り”くらいなところに、雰囲気の良い食堂を発見した。いや、まだ先にはいろんな店があるかもしれないし…そう思う心も片方にはあったけれど、この店はもう、見るからに“気になる”佇まいなのである。
客がほとんど“地元民風の爺さんたち”であるのも、味に期待を抱かせる。しかも、そんなたぐいの“常連客”たちの入りがかなり良さそうなのだ。

「腹も減っていることだし、いきなりだけどここに入っちゃおうか。」
Jの提案にMも賛同し、早々に食卓へと腰を落ちつけた2人。
メニューを見て最初に気になった“肉料理”をサラダとともに2人前注文し、アルゼンチンでは水同然の値段で飲めるハウスワインを合わせて頼んで、無事にここまでやってきたことに乾杯することとなったのである。
そして、期待して入店したその店の“Entrana”という名の肉が、2人が期待していた以上に、もう驚きの美味さなのであった。

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ナイフを入れた瞬間に、その柔らかさに歓声を上げてしまう。
「こんなにスパッと切れる肉食べるの、一体いつ以来のことだろう!?」
さらには量も申し分なく、それなのにサラダ分を加算しても1人15ペソ(≒400円)にしかならないってのがまたスゴイ。(因みにワインは1/2ℓで6ペソ(≒170円)くらい。)
遂に、夢にまで見た「お肉天国」にやってきてしまったようだ。
それにしても、肉質が柔らかくしかも脂身が少ないからか、量の割には以外と楽に食べきる事が出来るのも本当に不思議だ。とにかく2人とも、「大満足」の「ほろ酔い加減」となって、とっても幸せな気持ちでその店を後にしたのであった。
その後は今日はあちらへこちらへととにかくひたすら歩きまわり、セントロ周辺や港付近・San Telmo地区からLa Boca地区周辺まで、Buenos Airesの街の東側についてはかなりの部分を見歩くこととなった。
途中、San Telmo界隈に並ぶ骨董品屋の店先で、こんな可愛らしい中古スタンプを購入。

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良く見ると“CRISTMAS”なんて文字が入っているあたり、今の時期にぴったりな感じ。
他にも色々と気になるものがあったのだけれど、さすがに片っぱしから買う事もできないし…何だかここは、買い物欲を刺激するものがたくさん出てきそうな街である。
因みに、これだけの地域を1日の内に見る事が出来た理由の1つは、やはりこの街の「日の長さ」であるだろうと思う。9時になっても明るいままの空を見ていると、まさかそんなに夜が更けているとは思いもしないものである。
ようやく日が傾いてきて、空が暗くなり始めたなと思うと、時計の針は10時に近くなっている…そんな具合なものだから、つい、歩きすぎてしまったようなのだ。
そうはいっても、それだけ歩くとさすがに疲れてしまうわけで、再び腹が減ってしまった2人の目に飛び込んできたのはやっぱり、「お肉」。

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良く流行っている風な大衆レストランの入り口脇で無造作に焼かれる超特大の厚切りステーキを見て、気付いたら2人ともフラフラと店の中に入り込んでしまっていたのです!?
いや、いいわけじゃないけれど、これを見たら食べてみずにはいられないです(笑)。
ここでもお肉は十分に柔らかく、塩をふりかけるだけで最後まで美味しくいただくことが出来た。Dinnerということもあって、こちらは昼間のお店よりは高かったけれど、それでも1人30ペソ(≒840円)程度。明日からはまた予算抑え目で食事に取り組みますが、とにかくBuenos Airesでの1日目は、“素敵なお肉との出会い”となりました。

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