21 December, 08

「Cozy Corner。」

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国境を越えると、そこには見覚えのあるイグアスの町の風景が広がっている。
日曜日だからだろうか、小さな町はどの通りも閑散としていて、開いている店も数えるほどしかない。たまにすれ違うのも2人と同じような“観光客風”か、それを狙って徘徊する怪しげな露天商たちだけ…。

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天気がいいから「散歩するだけでも気持ちがいいかも。」なんて考えていたのだけれど、いざ動き始めるとあまりの暑さに体中から玉のような汗が吹き出し、太陽に熱された頭のてっぺんは触るとビックリするぐらいの“熱さ”になってしまっている。
「とにかく、何か冷たいものが飲みたい…。」
そう言って開いているスーパーを探していた2人の気持ちも、そんな太陽の下で次第に
「とにかく、キンキンに冷えたビールが飲みたい…。」
という、1段階進んだ(!?)欲求に変化してきてしまうしまつである。
そんな中、20分ほど歩いた先に小さなスーパーが営業しているのをようやく発見!!
お惣菜として売られていたピザを昼飯として1切れづつ買う事にして、合わせ技で缶ビールを1本購入した。
涼しい木陰で1休み。ぬるめのピザを冷え冷えビールで流し込む“幸せ”を味わう。
その後バスターミナル傍のYouth Hostelに立ち寄って、クーラーの効いたラウンジにて「WiFi」インターネットをさせてもらいつつ、夕方の出発時間までゆっくりと寛いだ。
今日はこの町には泊ることなく、夕方のバスでBuenos Aires(ブエノスアイレス)に向かう予定で、午前中にイグアスに到着した時点で既にチケットは購入してある。
うまく乗継便があったことの幸運を喜びながら、乗りこんだバスの内装を見て2人は更に喜ばされてしまった!?
3列シートの広々とした空間。真新しいリクライニングシートの上には、手触りの良いブランケットと小さな枕が置かれている。

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天井から吊るされたTVは薄型の最新モデルで、その音声をイヤホンで聴けるようにそれぞれのシートの手元にイヤホンジャックが装備されているのもまるで旅客機のようだ。
いや、座席の広さで言えば飛行機のエコノミークラスあたりとは比べ物にならないから、こちらの方が数倍“COZY”な空間であるといえるだろう。

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驚きはしかも、このような見た目にわかる表面的な部分のみではない。
動き出したバスの中では若いイケメン・アテンダントが忙しく動き回り、コーヒーやらお茶菓子やら、素敵なサービスを次々と提供し始めるではないか。
TVではアメリカ映画が英語(スペイン語字幕)で放映され、この日3本観た映画の内2本までにMはすっかり泣かされてしまっていたし(笑)。
そして、最後には暖かい状態で提供される美味しい夕食…合わせてジュースやワインが用意されるのは言うまでもなく、何と食後にはシャンパン&ブランデーのサービスまで!?
どこまで“至れり尽くせり”なのかと、驚きすぎて不安になってしまうくらいである。
1つ国境を越えただけでこんなにも環境が変わってしまう事にも驚かされる。
あのブラジルのオンボロバスが、今となっては遠い昔の出来事のようだ。
まだ再入国してから1泊もしてないけれど、アルゼンチンって素敵なところです(笑)。

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