10 December, 08

「音楽の鳴り響く町。」

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ドラムの音が、なんてことない昼間の街角から響き始める。
しっかりとサンバコスチュームを身にまとった大人たちの演奏な場合もあるし、こんな子供たちが、それでもかなりしっかりとした演奏を聴かせてくれたりする場合もある。

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昼間だと子供たちのバンドに出会う機会は結構多くて、それによって貰えるチップが、やはりその理由の一つであるのだろうか。
しかし、音楽自体を楽しんでいる事もまた確かであるはずで、音を奏でる彼らの顔はとても生き生きとしているように見えるのである。
そんな“楽しげ”な雰囲気は、彼らが演奏する音楽のリズムにもしっかりと反映されているようだ。いや、この陽気なリズムの源は、彼らが“ブラジル人”であるということ自体の中にあるのかもしれない。

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夜になると、今度は大人たちの出番である。
もちろん昼間だって大人もちゃんと活動しているのだけれど、お酒が入る時間帯になってくると、聴いている方のボルテージもそれにしたがって徐々に上がってくるし、盛り上がったオーディエンスを前にしたパフォーマーたちもまた、昼間よりも更に演奏に熱が入ってくるように感じられる。
1日目の夜に観たSamba Bandの演奏も、まさにそんな感じであった。
町に溢れるBARやRESTAURANTでは、そんな様々なバンドによる演奏を毎日のように見る事ができるし、そうじゃなくても町のあちこちにステージのような設備があって、そこではやはり様々な種類のパフォーマンスが催されている。

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ここで生活する人々にとっては、音楽は切っても切り離せない存在であるらしい。
中には「あれっ!?」と思う様な演奏も無いわけではないだろうけど、運が良ければ、本当に素晴らしい演奏を無料で鑑賞する事も出来たりするのである。
昨日の夜に観たジャズバンドにしても、とてもすばらしい演奏を見せてくれて、野外ステージは地元客やら観光客やらで超満員・鮨詰め状態。最後まで2人とも興奮しっぱなしで、まさに「プロ」の仕事を見せてもらったと思える内容だったにもかかわらず、やはり入場は無料で、お金を払ったのはジュースとビールを飲んだ時だけ。
気分が良くて、とにかく楽しくて、気がついたらもう“明日”が近づいてる…。

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こういう旅をしている人々が、ここに来てついつい長居をしてしまうっていうのにも「分かる」と思える魅力をこの町は持ってる。それは音楽であり、踊りであり、町中に溢れるこの熱気であるだろう。
そして、どんなにお金がなくったってそれを十分に感じる事ができるのが、この“サルバドール”という町なのである。
“毎日がお祭り。”
そんな言葉こそが、この町を表現するのには最もふさわしいのかもしれない。

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