07 December, 08

「サルバドールに花を。」

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朝、AM8:00前にバスはSalvador(サルバドール)のターミナルに到着した。
ターミナルの中にあるマクドナルドの“朝マック”で朝食を済ませ、次に行くブラジリアへのバスチケットを購入してから路線バスで旧市街へ移動。
一応目当ての宿があったのだけれど、バスを降りた途端に声を掛けてきた客引きおじさんの宿を見に行き、結局そのままそこに泊まる事に決めてしまった。

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朝食付きのダブルルーム(バスルーム付)で1泊55レアル(≒\2200)。こじんまりとした部屋は窓が広くて涼しげだし、まぁ、それ程悪くはない。

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Salvadorは、ブラジルの中でも特に黒人文化が盛大に花開いた土地で、それはこの町に溢れる音楽や踊り、Capoeira(カポエラ)や食文化の中に色濃く反映されている。
2月に開催されるCarnaval(カーニバル)はブラジルで2番目に大きな規模を誇り、こと若者に限って言えば「Best」であるともいわれている。
そんな魅力的な町には訪れる観光客の数もやはり多く、長期でこの町に滞在する日本人旅行者も結構いるみたいで、そういう場所にお決まりの“日本人宿”も数件ある。2人はそれらには泊っていないけれど、特にカーニバル周辺の時期はとても混合うようである。
荷物を置き、服を着替えて、そんなSalvadorの町をまずは散歩しに出掛けた。
今回の宿は、旧市街の中心“PELOURINHO地区”のすぐ傍にあり、世界遺産にも指定されている味わい深い旧市街の街並みを歩きまわるにはちょうど良いロケーションだ。
宿のある地区は“丘の上”だから、前にある広場の、見晴らし台のようになっている場所からは眼下に広がる海と町が一望できるのもいい。
思っていたよりも、この町は“海を近くに感じられる町”であるようだ。
石畳の上を歩く足取りが弾むような感覚、気持がワクワクしている証拠だろう。路地から路地へ、魅力的な建物やお店に彩られた街角を行ったり来たり、とにかく歩きまわる。
Mは途中の露店で売られていた、Africanなイメージのする大きな花柄のスカートを買った。15レアルだから、だいたい\600くらいか。買った後にすぐ履きかえると、何だかそれだけでまた1つ町の中に溶け込めたような気がしてくるから不思議なものだ。

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昼は路上で売られていた“海老サンド”的な地元料理を食べてみたが、これはあんまり美味しくなかった。店が悪かったのかもしれないけれど、1個5レアルもするくせに、妙に塩っ辛いだけで味に深みが感じられない。
そういえば物価的に言うと、ここに来てNatalまでの北側地域より全体に少し値段設定が上がっているように思える。路上で売られる串焼肉(シュラスコ)の値段も、Natal以北で1レアルだったものが2~3レアルもする…。

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夜は野外レストランのステージでサンバ・バンドの演奏を聴いた。
とはいえ食事をしたら高く付いてしまうので、メシは事前に近くの屋台で済ませておいて、会場内では一番安いビールをチビチビ飲んでいるだけなのだが。
それにしても、サンバのリズムが流れる場所ではいつも、どこでも、気がついたらみんな踊り始めてしまっている。ここでもやはり、最後はみんなで大合唱してしまう程の“一体感”だ。これぞブラジル。
踊れなくても、言葉が分からなくても、自然とこちらまで楽しくなってきてしまう。
そんな風にして、いつまでも音楽が鳴り響くSalvadorの素敵な1日目の夜は、あっという間に更けていったのであった…。

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