09 December, 08

「Dance Lesson。」

dance00.jpg


午後、治療した足の裏を庇いながら、妙な歩き方のままで雨上がりの町を散歩に出掛けた。
それでもやっぱり足が痛いし、筋肉痛もひどくなりつつあったから、少し歩いてはベンチや階段を見つけて“ひと休み”の連続になってしまう。

dance01.jpg

すると今度はどこからともなく物売りの連中が集まってきてしまって、次から次へとネックレスやら小物やらを“おススメ”されてしまうのがちょっと“うっとおしく”感じ始めた。安い安いとは言われても、欲しくないものを買う余裕もないし…笑顔で
「ノー、オブリガード。」
を繰り返すことになるのだけれど、見ていると彼らの商売方法も色々なバリエーションがあって、それはそれで以外と面白くもあったりする。
ある若者は最初に「無料だから」と安そうなネックレスをプレゼントしてくれて、それをきっかけにして「因みにこんな商品ももっているんだけど」などと別の商品を売り込んできたり、またある若者は世間話でもするように2人の横に座りこんでしまったり…。
そんな彼らを適当にいなしていると、どうもビールの匂いをプンプンと漂わせた、やけに陽気な別の“物売り”が2人の前に進み出てきた。
そして何をするのかと思うと、遠くから聞こえてきた打楽器のリズムに合わせるようにして、以外と軽快な足取りで踊り始めてしまったのである。
そして、自分が踊るだけでなく、途中でこちらをチラッと見やると
「来い、来い。」と2人に対して手招きをしてくる。
何となく照れもあって2人が渋っているのを見ると、いきなりMの手をひっぱって、強引に“即席Dance Lesson”を開始してしまった!?そして次にはJも“餌食”に…。

dance02.jpg

彼にしてみれば「俺と同じステップを踏めばいい」的な雰囲気なのだが、何せカポエラの後で足を引きずっているJとMはとても思うようには動く事ができないのである。

dance03.jpg

あまりの身体の“動かなさ”に、自分たちでも思わず笑ってしまうくらいだ。
それでも彼は楽しそうだし、やらされている2人もまんざら嫌な気持ちはしない。というか、結構楽しんでしまっていたりするのである。
そして最後の最後には、
「俺が写真を撮ってやるからそこの階段の上で2人して踊ってみな。」なんて…。

dance04.jpg

こいつ、カメラ渡したらそのまま逃げたりしないだろうなぁ。
そんなことを2人日本語で話しながら、顔だけは“SMILE”をつくって接し続ける。
一応最後まで何だかんだと笑顔の絶えないカンバセーションであったのだが、結局のところその後に言われるのは
「ところで、俺、こんなアクセサリー売ってんだけど。」の一言なのであった。
…商品は全く欲しくないけれど、これだけ楽しませてもらったんだから何かしらの形でお礼はしたい気もするなぁ。
考えた末に、匂いからしてビール好きな彼の為に缶ビールを1本プレゼントすることにした。これはこれで一応喜んでくれたみたいで、3人ともに笑顔&握手で気持ちよくお別れすることが出来ましたよ。

dance05.jpg

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。