10 November, 08

「Sao Paulo。」

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疲れからか、あまり動きまわる元気はなかったのだけれど、それでも“新しい町を観光しないと”という強迫感から、一応Sao Paulo(サンパウロ)の街の中心部付近を歩いてきた。

今日は朝から雲が空一面を覆っていて、気温的にも若干肌寒いくらいな感じだ。
それでも雨が降ってくる様子はないから、メトロは使わずに歩いて散策することにした。
歩いてみるとやはりSao Pauloは巨大な街であるようで、人の数も店の数も見るからに「膨大」という感じである。
1000万人以上の人口を抱える都市と言われてもなかなかピンとはこないけれど、東京よりも多くの人々が集まっているんだと思うと、それはやはりすごい事なんだろう。

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とはいえ、やはり「街」は「街」である。
実際2人とも、中南米では「街(大都市)」に滞在中にワクワクするような感情を抱いた事はあまりなくって、やはり「大自然」や地域色豊かな「地方都市」の方に特に面白みを感じている。そして、それは巨大都市Sao Pauloにおいてもやはり同じであった。
これまでの旅の中で、街(大都市)が面白いと思えたのは、ヨーロッパに多かっただろうか…いや、それ以外でもイスラムの国(モロッコやトルコ)の街は面白かったな。
モロッコの後に行ったNew York(USA)の街も、2人にとっては特別な思い入れがある。
(本当は、一番面白いと思う「都会」はやっぱり東京かなと思っているけど…。)
それは、2人が街(都会)にたいして何を求めているかによるのかもしれない。
旅の中で夜遊びをあまりやらない2人にとっては、旅先の「都会」に求めるものはやっぱり「買い物」と「食事」に収束されてくる。
そして、旅の中で常に求めているものとして、“日常生活”や“抱いているイメージ”との「変化」・「ギャップ」の大きさも、やはり重要なポイントになるだろう。
そんな欲求を満たしてくれる大都会というものが、中南米では少ない気がするのである。
(全てではないけれど。メデジン(Colombia)やキト(Equador)は面白かったし。)

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妙に近代化されている割には、中加減な街並みのところが多く、売っているものや並んでいる商品もやはり「中加減」なものばかり。民族色豊かな商品を求めるなら地方都市の方が面白いし、かといってとても洗練されたものがそこで見つかるわけでもない。
街並みも、植民地化されてきた歴史にもよるのだろうけれど、欧米諸国の文化的影響を強く受けているせいで「オリジナリティ」が薄まっている印象の場所が多い気がする。
それでも美しい町はもちろんあるけれど、その保存状態は悪かったりして…。
俯瞰してみたら美しい街も、歩いてみるとそんなにでもなかったり。
特に首都と呼ばれる都市は、中米からこちら、その佇まいにあまり大きな違いが感じられないから、それもまた“ワクワク”してこない原因になっているのかもしれない。
いや、常に“ワクワク”を感じなくても、安らげる場所であればそれはそれでまた別の“満足感”が得られるのだけれど、そっちの方でも、2人はやはりこじんまりとした静かな小都市の方が好みであるらしい。
この前の“Tilcara(Argentina)”なんて、何にもない町で妙に落ちついてしまったし…。
それでも今は、2人とも“Rio de Janeiro(Brasil)”と“Buenos Aires(Argentina)”には「面白い都会」を期待しています。
どちらも「踊り」が街のイメージと密接にかかわっている情熱的な(と思える)場所だけれど、何かその名前を聞くだけで、ワクワクさせてくれる“気分”がある。
…まぁ、つまるところ、今回滞在したSao Pauloについては、「日本食が食べれるから住みやすそうかな」というくらいな印象でした。もちろん、2人にとっては、ですが…。

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