28 November, 08

「夢から醒めた朝。」

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昨日の夜の、夢のような町の喧噪の気配から醒め、日が差し込んできた窓の外にのっそりと顔を出してみると、そこには星空の下とは全く違った“落ち付いた街”の姿が…。

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それでも古びたヨーロッパ風の街並みとそこで暮らす黒人たちの織りなす風景は、キューバで感じたものに近いような、不思議な魅力を感じさせる。
そんな町並みを横目に、寝苦しい夜の空気の中で汗ばんだ寝間着を脱ぎすて、洗面所で顔を洗った後に食堂に用意された朝食を食べる。いつもとかわらない、旅の朝の風景だ。
その後は、改めて太陽の下で旧市街を歩こうと、午前中は町へ散歩に繰り出すことにした。
平日の午前中だけあって、観光地である旧市街の通りにはあまり人影は多くないようだ。昨日の人だかりは、いったいどこにいってしまったのか…。
細い路地を何度も折れ曲がりながら歩いていると、一件の寂れた床屋を発見した。
Jは、イグアスで切って以来徐々に伸びてきてしまっていた髪の毛をここで再びカットする事に。料金は7レアル(≒¥300)。バリカンカットの料金は、中米からこちら、ここブラジルにおいてもそれほど変わらないようである。
太陽の日差しはやはり強烈だが、吹いてくる風の涼しさからか、感覚としては比較的“過ごしやすい”気候だ。昨日の夜の寝苦しさと比べて考えると、部屋の中よりも外の方が過ごしやすいってことなのかもしれない。これは、あのホステルの“造り”の問題かな。

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歩いてみると見所はやはり旧市街の中に集約されているようで、その外側には無味乾燥な特徴のない街並みが広がっていた。引き返して、さらに旧市街の中を歩く。
ポルトガル風のタイルが壁に貼られた古い町並みは非常に味があり、タイルの様々な色柄の“表情”が黒人たちの身体の色にとても似合っているように思える。
何だか、とっても素敵です。

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午後、更に暑くなってきた頃になって、今度はSan Luisのもう1つの顔、ビーチサイドに向かってみる事にした。別に泳ぎたいとかそういうわけじゃなくて、たまたまここが海沿いにある町だったから…(笑)。

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