26 November, 08

「えっ!?」

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昨日の夜、Tourから帰って来る2人を待ち構えていた旅行代理店の担当「ラファエロ」(多分20代前半くらい。調子のいい若者って感じ。)から、明日以降の予定について更なる企画の提案があった。

1つはすぐ傍を流れる川沿いをボートに乗って探検するような企画で、国立公園の海側の美しい景色などもTourの途中で見れるらしい…というもの。
そして、もう1つ、これはJとMの意向を汲んで提案されたもので、Lencoisの雨水のプールを上空から見ることのできる「セスナ」に乗らないか、という企画である。
2人とも以前から、Lencoisを上空から見た景色の美しさに憧れていて、昨日も「それが遂に見れるんじゃないか」と思いながらTourに参加していたのだ。しかし、昨日は結局地上で水や砂と戯れるだけのTourであったから、高い視点からの風景は叶わず…。
それについてラファエロに訊ねたところ、「セスナ」の案を教えてくれたのであった。
値段は1人150レアル(≒¥6000)。
これには少し…というか、けっこう迷った。このところのお金の流出具合を考えれば、当然“迷う”場面なのである。迷って、迷って、迷ったあげくに「やっぱり飛びたい!」という決意を最終的に固めた2人は、今朝になってセスナ搭乗の予約をラファエロにお願いしたのである。
すると、フライト時刻は夕方4:30からしかないという。早めに飛んで午後にはSan Luisに戻ろうと思っていたのだが、仕方がないので予定を変更。フライト終了後にも間に合うPM6:00近くのコレクティーボでSan Luisへと向かう事にした。
日中はまるまる予定が空いた事になる。狭い町だし、特に何もすることはない。しかもJの体調があまり良くなかった事もあったから、動きまわるのは控える事にして、宿の裏庭やインターネットカフェでのんびりと過ごしながら日記を書いたり、ブログを更新したり…。日記はここに来てやっとカナイマ(ベネズエラ)のを書き始めたりしているくらいで、とにかく遅れに遅れてしまっている。移動が多いと変化が多いから、つまりは書きたい事も多いってわけで…なかなか難しいものですねぇ。
それでも夕方のフライトを楽しみにして、2人ともその時間が来るのを心待ちにしていたんだけれど…。約束のPM4:30に現れたセスナ会社の担当を見て、笑顔で駆け寄った2人に向かって発せられた言葉はというと、
「君たちが今日のフライトに乗る予定の日本人かい?実は今日は“飛ぶことが出来ない”から、それを言いに僕はここまで来たんだ。僕らのフライトには参加者が“5人”集まる事が必須なんだが、今日は君たち2人しか集める事が出来なかったんだよ。だから、お金も返すためにここに持ってきている。もし飛びたいなら明日を待つ事も可能だけれど、5人集まるかどうかは…何とも言えないところだなぁ…。」
!??? また…、である。
「参加者が5人必要」なんて情報、今の今まで一回も聞かされていなかったし、それならそれで、何故その悪い知らせの伝達がこんな直前になってしまうのか…。
最初はその内容があまりに突然なことだった為に、思わず唖然としてしまった2人であったが、こういう時に憤慨して言い争いを始めても南米においては結局どこまでも“不毛”であるということを2人とも知ってしまっているから、今回はそんなパワーを使う気にもなれない。呆れながらも一応今日のフライトについて何度か掛け合い、その答えに全く手応えがない事を確認した後は、仕方なく明日のフライトについて尋ね始めた。
しかし、こちらもかなり“期待薄”である。それでも一度「行きたい」と決意した以上、スッと諦めて手を引く気にもなかなかなれないものだ。
「一応、明日まで待ってみるか…。」
何だか一気にドッと疲れてしまった。目の前に立つ“飄々とした”セスナ会社の担当に“明日まで待つ”という意向を伝え、一旦料金を返済してもらった2人。
しかし、ここでお金を受け取ってしまったのは、後になって思えば完全な失敗であった。

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一応今日のPM7:00に明日のフライトについての最終予約確認をとって、その後その結果を宿に伝えに来てくれるといっていたその担当者は結局その後現れることがなく、ラファエロの旅行代理店経由でこちらから電話確認したところ、
「予約が入っていなかったから、伝えにも行かなかった。」とのこと。
…それを伝えてもらわなければ、こっちはいつまでも待ち続けるじゃないですか…。
どこまでも人を馬鹿にしているとしか思えない対応である。
この問題に対してラファエロの旅行代理店が“第3者的”であるのもおかしな話だ。
「お前が勧めたTourじゃないか!」って文句の一つも言いたいのだが、当のラファエロはここにきて何処かに雲隠れしてしまっている始末。
言葉が上手く通じないがための行き違いも多少はあるだろうが、それを差し引いてもこういう場合の「南米流」対応は全く理解することができない。
カナイマではあの旅行会社のせいでフライトが遅れたTour客が2人の他にもいて、彼ら(ベネズエラ人)はそのために仕事を1日休むことになったのだが、あまり憤慨している様子はなかった。南米人にとっては、こういうのはあまり気にすることじゃないのだろうか…。
日本で生まれて育った2人には、なかなか馴れ難い“お国柄”である。
それでも既に時間も遅いから、San Luis行きのバスはもちろん事前にキャンセル。
宿も1泊延長して、明日のフライトに期待を掛けることになったんだけど…こんな対応のセスナ会社じゃ、期待するだけ無駄なのかもしれないなぁ…。

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