25 November, 08

「Parque National Dos LENCOIS。」

lencois00.jpg


その水は、蒼いというよりも“緑がかった透明”な色に見える。
白砂で出来た砂丘の地面が、ここの水をそういう色合いに見せているのだろうか。

lencois01.jpg

Lencois国立公園は、海に面した広大な白砂の砂丘地帯に“雨水が造り出したプール”が何千個も点々と並ぶという、どうにも幻想的で不思議な風景が広がる場所。
その姿を上空から見た写真などは思わず感嘆の声を漏らしてしまう様なものなのだが、グランドレベルで砂の上に立って見るその“プール”も、やはり感動的な美しさである。
もう、この“砂と水の色が織りなすコントラスト”を目の前にしただけで、誰もがワクワクした気分になってしまうんじゃなだろうか。
2人もこんな風景を前にしてとてもジッとなんかしてられなくて、気が付いた時には水に向かって走り出してしまっていた。
砂丘を駆け下りるのは、砂に足が取られてしまう為に思ったよりもスピードが出ないのだが、1歩踏み出すごとに小さな雪崩のように崩れていく砂の感触が気持ち良くって思わずニヤニヤと笑ってしまう(笑)。砂の中に突っ込んだ生足に感じる生暖かさも、何だか妙に心地よいものだ。
最後はもう、はやる気持ちに身体がついていかず、つんのめって転げ落ちるようにして砂の上を滑り降りていき、そのClear Greenの水の中へとまずは足先だけを差し入れてみた。
水温はぬるく、温水プールに入った時のような“ぬるま湯の心地よさ”。水につかった足先が水の外からくっきりと見えるくらいに、透明度の方もかなりのものである。
2人以外のTour客たちも、ガイドの説明など聞きもせずに“惹きつけられる”ようにして水際へと押し寄せてきており、荷物を置くやいなや服を脱ぎ捨ててあっという間に水着になり、どんどんとその“透明”で“ぬるま湯”な水の中へと飛び込んでしまっている。

lencois02.jpg

水に浸かると焼けた素肌が一気に冷やされ、汗ばんだ身体がさわやかな心地よさに包まれてくる。水中には小さな魚も泳いでいて、何故だか人の身体の周りに群れて集まってくるようである。まるで、以前 箱根のユネッサンで体験した“垢(汚れ)を食べてくれる魚”による足風呂みたいだ。
ここでの自由時間は、だいたい30分くらいかな。
まだ泳ぎ足りないって2人が感じるくらいの時に、ガイドから
「次のレイクへ行くから、みんな急いで用意して!」というような声が掛かるのである。

lencois03.jpg

ここからは濡れた身体にタオルを羽織ったというくらいな“水際スタイル”で歩き進めていくことに。そして、素肌に直接太陽の光を浴びながら15分くらい砂丘の間を縫って歩いていくと、そこに更なるCristal Clear Waterの湖が現れるのだ。

lencois04.jpg

ここで再び、みんな競うようにしてその湖へと駆け寄っていって、われ先にと水の中へ飛び込んでいく。午後のTourなだけに先ほどよりも幾分陽がさらに傾いてきていて、そのためか少し水温は低く感じられるようだ。
ここは「魚の湖」という意味の名前で呼ばれているだけあって、実際かなりの数の魚たちが泳いでいる。しかし、ヤツらはいったいどこからやって来た「魚」なのだろう。

lencois05.jpg

Lencoisの本当のベストシーズンは、ガイドブックによれば3月~9月。雨期に当たるそのシーズンには、砂丘の中に出来る湖(水たまり)の量は今の倍以上になるらしい。
そんな、季節によって出来たり消えたりする砂漠の中の“雨水のプール”に、どうしてこんなにたくさんの魚が泳ぎまわることになるのか…。是非調べてみたい問題だけど、今はまだ調べてません…。

lencois06.jpg

ここでの遊泳時間は、さっきの湖よりもゆっくりとした設定になっていた。
ひとしきり泳いで、遊んで、ちょっと疲れてきた頃には、陽も更に西へと傾いてきていて風景が赤く染まり始めた。水から上がった身体に感じる風が、少し肌寒いくらいな気温になってきているようだ。
タオルで身体を拭ってサンダルを履き、わずかな荷物を拾い上げると、さっきとは別のルートで砂丘と湖の間を歩き抜けつつ、最初に泳いだ湖の袂へと戻っていく。
そこでは夕陽を見るというプランになっているのだが、そうして歩いているうちにも陽はどんどんと地平線に近づいて行く。
泳ぎ疲れたせいか、みんなの足取りが重い事も、時間を遅らせている原因だろう。
これは、無事に“夕陽”に間に合うのだろうか…。

lencois07.jpg

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。