25 November, 08

「Jeep Tour。」

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昼過ぎにバスがようやく到着したのは、いつものような長距離バス用の“バスターミナル”ではなく、何でもないような町角の未舗装道路の上であった。

Barreirinhasは見るからに小さな田舎町といった雰囲気であるが、すぐ傍に広がる「LENCOIS(レンソイス)国立公園」への起点となる町として世界各国から旅人が訪れる場所となっている。良く晴れた青空の下、ムッとするような夏の熱気が漂うその“川辺の町”に降り立つと、預けていた荷物を受け取る暇もないくらいの勢いで“客引き”たちが2人の周りに集まってきた。彼らはどうやらレンソイスへのTourを手配している旅行代理店から来ているようで、
「時間かからないから、とりあえず話を聞いてみなよ、ね、ね!」
というような感じで、フレンドリーかつ強引に2人をどこかへ連れて行こうとする。
でもまぁ、実際2人も今回はそのTourに参加するためにこんな田舎町へと足を運んでいたわけだから、とくに彼らの誘いを断る理由は何もない。
「それじゃ、とりあえず話だけ…。」
と、曖昧な態度の返事と共に彼らの後について行ってみると、何とその事務所はバスのすぐ裏側、通りの反対に店を構えていたのであった。
その隣には、今回ここまで来るのに使ったバス会社の事務所が並んでいる…まぁ、そういうものが一ヶ所に集中してしまうくらいの、とにかく小さなスケールの町なのである。
そして、荷物を事務所のソファーに下ろすなり早速彼らの“話”を聞くと、どうやら今から1時間後に今日の分の“レンソイス国立公園行きJeep Tour”が予定されているらしい。
何と何と、それはちょうどいいじゃないですか(笑)。
…そういうわけで、いきなり今日のTourへの参加をその場で決め、今、まさにジープに乗って移動を開始したというわけなのである。
Jeepは後部に馬車の荷台のような座席を取り付けた造りになっていて、総勢12名の参加者がそのベンチ座席に詰込まれている。そして、途中では町の傍らを流れる川をJeepごとイカダに乗って渡ったりしながら、細くゴツゴツな自然道をガンガン揺れながら進んでいく。

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この揺れは、今まで体験した自動車の揺れの中では断トツに激しい揺れである。
お尻が常に座席から浮いてしまっているような状態で、油断すると頭を天井にぶつけてしまう。それが1ヶ所・2ヶ所の話じゃなく、ずっと続いていくのだから、これは移動するだけでも非常にハードな“アドベンチャー”である。
それにしてもこの“跳ね”具合は、まったく本当に凄いものだ…。
揺れるたびに、ヨーロピアンやブラジリアンのTour参加者たちから「ヒュ~!!」だとか「イェ~!!」などという叫び声が発せられる。
2人も思わず笑ってしまうくらいの、とにかく激しすぎる揺れ具合である。
そして、そんな難道を通り抜けた末に、瀕死(!?)のJeepがたどり着くその場所は…

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真っ白な砂の丘が幾重にも連なるようにして続いていく、美しすぎる砂漠の風景である。
そして、その砂丘を登って向こう側を覗きこんでみると、こんなにキレイな色をした湖が、突如、砂漠のど真ん中にその姿を現すのである。

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まるで、何かの物語などに出てくる「オアシス」のような風景だ。
この暑さの中でこんなキレイな水を見せられたら…。

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