「Lunch Time in Tucuman。」
朝、AM7:00にバスがTucumanのターミナルに到着した…と思ったら、この移動の間に時差が生じていたらしくって、本当は既にAM8:00を廻ってしまっている。
乗継のバスが12時過ぎに出発する予定だから、フリータイムは約4時間と言う事になるわけだ。時間の割に高いとはいえ、ここは荷物をロッカーに預けてしまわないことには、町を観光したくても思うように動きまわる事ができない…。
結局バックパック等大きな荷物はターミナルに預け、身軽になったところで2人は「経由地:Tucuman」のセントロ(中心街)へと向かった。
時間が早い事もあり、路面に並んだ店々はまだシャッターが閉まったままの所も目立つ。通勤・通学客を相手にしているのであろうカフェや小さなキオスク的商店の前だけが、忙しそうな賑わいを見せているようだ。
2人もそんなカフェやレストランの1軒に入って朝飯でも食べようかと思っていたのだけれど、中央広場に辿りつくまでの道筋にはこれといった“美味そうな店”を見つけることが出来なかった。歩き疲れたのと、腹が減ってパワーが出ない事もあって、公園のベンチでいったん休憩することに。
ここには緑豊かな敷地内に結構な数のベンチが設置されているのだが、そのほとんどには既に先客たちが座っていた。そんな人々の顔を見ていると、平日の朝っぱらだというのに若者の姿が目立つのが面白い。カップルで何かを囁き合っている者、男同士で何故か“折り紙”に熱中している者などなど…みんな学校はどうしたんだ、学校は!??
その後その公園を離れ、更に100mほど行ったところで市場らしき建物を発見。
ここなら、という思いで中に入っていったところ、やはり思った通り、ここには美味しそうな食材を扱う威勢のいい簡易食堂が軒を連ねてたのである。
その内の一軒で、白身魚を揚げたものがどうにも美味しそうな見た目と匂いを漂わせているのを見つけ、「もう堪んね、ここしかない!!」と2人ドカリとその店先に腰を下した。
試しにって気持ちで2人で1皿だけ注文したのだが、出てきた皿には大ぶりな魚のフライが丸々2切れと、別皿には“人参・インゲン・ジャガイモ・卵のサラダ”がたっぷりと盛られている。さすが市場食堂。こういう場所は、全世界的に安くてボリュームがあって、その上、味も美味いハズ…なのである。
果たして、そのお味のほうも、これがまたなかなかに絶品だった。魚のモッチリとした食感と、その周りを包む軽い舌触りの衣が非常に良く合っている。油モノなのに食べると意外にあっさりとしていて、いくらでも食べられそうな感じだ。実際1人1枚づつでは満足できずに、結局追加でもう1枚を注文することに…ここからさらに21時間のバス移動へと出発する前の休息で、素晴らしい腹ごしらえをすることができました。