16 November, 08

「Inside the Fall。」

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昨日の朝、最初にこの湖を見た時と比べても、今の水際ラインは数メートルも陸側にせり出してきているのが分かる。
そんな増水の影響は目の前を落ちる滝の流量にも影響していて、その勢いがまるで違ってしまっているのには2人とも驚かされた。

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飛び散る水滴を正面から浴びつつ、滝の前を横切ったボートは滝本体から数十m離れた林の傍らにゆっくりと接岸した。
ガブちゃんを入れて7人の新たなTourメンバーを降ろし終えると、ボートは一旦岸を離れる。ここからは歩いて湖畔と滝を探索する事になるのである。
そして、最初の滝へと到着。ここは対岸にある宿泊所の傍からも眺める事が出来た滝だが、実際に近づいてみると思っていたよりもそのスケールはかなり大きいようだ。
落差はそれ程大きくないが、横の広がりとそこを流れる水の量は相当なものである。

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ぽかんと口を開けてその迫力に見とれていると、ガブちゃんから
「洋服を脱いで、水着とビーサンだけになって!」という指令が飛んだ。
聞けば、この滝の裏側に、今からみんなで突入していくことになるらしいのだ。
こんなに激しく流れおちている滝の裏に、どうやって入っていくんだろうか…。
そんなことを考えている間に、早くもガブちゃんは正面からその流れの奥へと突入していくではないですか!?
「何てこった、そこなんだ、入口って…。」
2人とその他4人の中年チームも急いでその後を付いて行く。そして、思い切ってその滝に打たれるようにして中の方へと進んでいくと、こんなに大きく削り取られたような空間が、その裏側に広がっていたのである。

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裏側から改めて見ても、この流量たるや、かなりのものである。メキシコのパレンケ遺跡の近くに行った時にも滝の裏側を眺める機会があったけれど、その時とは水の近さが全く違っている。あの時は裏側にいても水に濡れる心配は全くなかったが、今回はすぐ傍を流れおちる滝から相当量の飛沫が内部空間の方にも散ってきていて、場所によっては目を開けることすら困難なくらいの噴霧量なのである。
そして、水の色が“紅茶色”であるからだと思うが、内部に入ってくる光は黄色く変色されていて、それがまた不思議な雰囲気を作り出している。

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そんな岩陰の通り道を滝の反対側まで歩ききり、視界がようやく開けた所で改めて上空から流れおちる大量の水に目を向けてみるのだが、やはりこれはまたとんでもないシチュエーションだ。Angel Fall見学(メイン)を先に回してしまった分、今日のTourを楽しめるかどうかちょっと心配していたんだけど、全く違うタイプの経験に2人ともただひたすら興奮しっぱなしな状態である。
こんな状況では、またまたMの持っている防水デジカメがその威力を発揮する事に。
まったく、このカメラを購入して以来、この機能が役に立つ場面のなんと多い事か…。長旅における防水カメラは、間違いなく必須アイテムの1つであるだろう。

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一緒に着たオジサン・オバサンたちも写真にとりつつ、ついでに2人の記念撮影もお願いしたり。コミュニケーション・ツールとしても、このカメラは本当に役に立つのである。
帰りは再び同じ滝の裏のルートを通り抜けて、元の岸辺へと戻っていくのだが…う~ん、やっぱりこいつはスゴイ迫力です。
結局全身に水を浴びて、滑りやすい足元に気を付けながら無事に1往復してきたのであった。(途中、ビーサンを滝に流されそうになる場面も!?岩がせき止めてくれて、かろうじて流されずにすんだけれど…。)

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