08 November, 08

「Foz do Iguacu。」

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国境を越えたあと、バスはFoz do Iguacuの町へと入っていく。
2人は路線バスターミナルの前で降ろしてもらい、大きな荷物を預けておいてからブラジルサイドの「イグアスの滝」へ向かおうとしていた。

ターミナルはかなり立派な造りで、一定の入場料を支払ってその中へと入る仕組みになっている。そして、中に入ってしまえばどのバスにでも「車内支払なし」で乗り込めるという事であるらしい。つまり、ターミナル入場時に乗車運賃を支払っているという事である。
…と、書いてしまえばそれだけの話なのだが、今までの国でそういうシステムのバスに乗った事がなかったのと、ここで使われている言語が2人にとって未知の「ポルトガル語」であるという2つの大きな理由によって、それを理解するまでに随分と時間がかかってしまった。
そして、荷物を預けることについても更にアタフタさせられる事態が…。ターミナル入場口にいた警備員のような人の説明で「どこに荷物預かり所があるのか」は大体分かったつもりでいたのに、いざその場所に着いてみると、どこにもそれらしい受付場所がないのである!?コインロッカーらしき設備の姿も見当たらないし、一体これはどういうことであるのだろうか…。ただただウロウロとその辺りを行ったり来たりしてみても全く分からず、仕方がないからその近くにあった売店のおばちゃんにもう一度「荷物預かり所」の場所を尋ねてみると、なんとそのおばちゃんが自分の店の方を指さすではないですか!??
そこは、何処のモノともつかないような中南米独特のデザインを持った安い洋服を扱う、とても小さな間口のお店で、どう見ても荷物を預けるような施設には見えない。
不審に思いながら、それでもおばちゃんの指さす方向をもう一度よ~く覗き込んでみると…手書きの汚いマジック文字で、確かに「Locker」と書かれている。
「えっ、本当にこのおばちゃんの店がそうなの!?こんな大きなターミナルなのに!??」
導かれるがままに、店の中へと通されるJとM。すると、おばちゃんがここで今度はレジの向こう側を指さして、「ここにおきなされ。ここだよ、ここ。」
と、更なるお言葉を2人に投げかけてきたのである。
「そうですか、やっぱり、本格的にここであるわけですか…。」
何だか一抹の不安を拭いきれないままではあるものの、ここ以外に荷物を預けられる場所もどうやらなさそうだ。おばちゃんも悪い人ではないようだし、ここに置かせてもらう以外に選択肢はないってことでしょ…。結局、大型バックパック2つ分の料金として8レアル(1レアル≒49円)をその場でおばちゃんに支払い、大切な荷物をその洋装店に置き去りにして、いよいよ2人は目的の「滝」へと向かったのであった。

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National Park入口に到着してまず思ったのは、アルゼンチン側と比べてもかなりキレイに整えられたエントランス施設の“モダンさ”と“清潔感”である。
路線バスに乗った時にも感じたのだが、それぞれの設備の程度が“欧米的”な基準にある気がする。物価も高いと聞いているが、その辺のイメージは何か、入国前に思い描いていたものとちょっとズレがあったと思う。
Park内の移動は、アルゼンチン側がテーマパーク的オモチャ列車であったのに対して、ブラジル側は「冷房ガンガン最新2階建バス(2階部分は窓&壁なしのテラススタイル)」である。車内にはポルトガル語と英語の2パターンで園内説明がオートマティックに流され、次の停車ポイントの周辺情報を聞かせてくれる。
このあたりの“至れり尽くせり”感も、今までの中南米諸国とはどこか違うようである。
ボート等のアトラクション設備も色々と整えられているのだが、値段の高さもあって2人は利用しませんでした。ただただ、歩きまわるのみ、です。
でも、逆にいえばそれがここ「イグアス」でのメインイベントでもあるのだ。

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キレイに設置された遊歩道を歩きつつ、徐々に滝へと近づいて行く途中には、こんな典型的な「日本人Tour団体御一行様」と遭遇する事もしばしば…。
昨日もそうだったのだけれど、イグアスにはこういう日本人のツアーがかなり数多く来ているようだ。2人もたまにガイドさんの日本語での説明を盗み聞きしたりしながら、更には参加者の皆さんにこちらの記念撮影を手伝ってもらったりして(笑)。

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Mは歩道のあちこちににゅるにゅると徘徊する大型ミミズの襲撃に怯えて、滝の展望もそっちのけ(!?)で、とにかくアタフタと逃げ回ってた。
その滝の迫力はというとやはり「さすが。」という感じで、アルゼンチン側で見たのとはまた別の魅力を文字通り“体感”する事ができる。

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遊覧歩道の滝への迫り方も両国それぞれに違っていて、同じように水しぶきに“びしょ濡れ”にさせられるのでも、ちょっと雰囲気が違うのである。

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「自然の荒々しさを感じながら、様々な角度や場所で滝を眺められるアルゼンチン」と、
「良く整えられた展望デッキやミラドールから、豪快な滝の姿を眺められるブラジル」
というところか。
これはやはり、「イグアス」に来たならブラジル・アルゼンチンの両サイドで鑑賞すべきものだなと思いました。

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