15 November, 08

「Fly to the “Lost World”。」

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昨日の“言い争い”での最終的な妥協策案によれば、今日のフライト時刻はAM7:30。
そのフライトに間に合わせるため、AM7:00前には車で迎えに来るといっていたのだが、結局のところ車が2人をピックアップしたのはAM7:30を回ったあとであった…。

2人を乗せた真っ赤なセダンタイプの車は10分ほどで空港に到着。
そこから用意された朝食を食べつつ、待つこと更に1時間以上…。ようやくセスナの後部座席に身体を沈めた頃には、AM9:00を過ぎてしまっていた。
やれやれ、このTour会社に手配を頼んでしまったあとでは、何もかもが“信じる事のできない約束”であるらしい。
それでも今は、とにかくこうしてカナイマに向けて無事に飛び立つことができた事を喜んだ方がいいのかもしれない。少なくとも、ようやくあの「顔も見たくない」空港担当から逃れる事が出来たのである。
(何とヤツは、別れ際に「Nice to meet you!!」と笑顔で握手を求めてきたのである。全く、一体どんな精神構造をしているんだろう。こっちにとっては完全に「Bad to meet you.」という感じであったのに…。)

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セスナは6人乗りの小型機で、3人乗りだったナスカのフライトよりは大きいが、型式としては更に古そうな「ボロ船」である。
エンジンをかけると機体が大きくブルブルと震え、ガタゴトとうるさい騒音をたてながらそれでも以外とスムーズな動きで大空へ向けて飛び立ったのであった。

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地上にいる時には気付かなかったが、こうして空の上から見下ろしてみると、周囲には広大な緑の大地が既にその姿を見せ始めている。
エンジンの音は相変わらずいかにも頼りなさ気なのだが、飛行自体は早くも安定してきているようだ。

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徐々にその高度を上げていくセスナの窓の外の景色は、モクモクとたちこめる“わたがし”のような雲の向こうへと次第に遠のいていき、やはり以前ナスカで見たのと同じような、大地と雲と空の織りなす壮大な自然の姿を2人の前に見せ始めた。
とはいえやはり、場所が違えば見える景色の印象もまた随分と違ってくるもの。
特にここは緑豊かなギアナ高地のど真ん中なのだ。砂漠のような大地がひろがっていたナスカのそれとは、やはり本質的に性質の違う“自然”なのである。

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セスナが前へと進んでいく毎に木々の密集度はどんどんと増していき、時折姿を見せる湖や川のたたえている豊富な水が、その場所の“豊かな自然”をさらに強調しているように思える。とにかくこれは、どっからどう見たって本当に「美しい」風景であるのだ。
フライト時間は、約1時間。
酔止め薬の効果もあってか、2人とも気分が悪くなる事もなく、順調に万全な体調のままでセスナはいよいよ「カナイマ」の空港へと近づいてきた。(昨日、Tour事務所の部屋の“ベッド”で眠れたことが、ある意味では体調を回復させてくれたのかも…そのくらい思わないと、昨日の意味がなくなっちゃうからなぁ!?)

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いつの間にか徐々に高度を下げ始めていたセスナの機体が向かうその先には、「カナイマ国立公園」でのTour行動の基地となる湖周辺の風景が見え始めている。
そこには既に、いくつも連なっている滝から流れ落ちる豊富な水の迫力ある姿を垣間見る事が出来るのだ。やっぱりこれは、何だか素晴らしいところみたいだなぁ。
いよいよ今日から始まる2人の「ギアナ高地体験」。
一体、どんなに素敵な大自然が2人の行く手に待ち受けているのだろうか…。

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