16 November, 08

「“ANGEL”is here。」

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鳴り響く轟音と舞い上がる飛沫の量で表現されている以上に、その巨大さと醸し出している神秘の気配は、まさに“圧倒的”である。
あれほど巨大な「イグアスの滝」を見てきたあとでも、その迫力は全く色あせる事はない。
979mという1km近い“世界一”の落差をもち、「ANGEL」という名をつけられたその滝を目の前にして、登って来た2kmほどの山道での疲れも一気に吹き飛んでしまった。

ANGEL FALLは、まさに世界一の滝である。
それは、数値上のことだけでいうのではなくて、見た者の“実感”としてそう思わされるものがあるということだ。

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早朝5時にキャンプ地を出て、朝メシも食わないうちから歩き続けてきた甲斐は確かにあった。この時間(日の出刻)の光によってのみ現れるという虹の姿も、滝の下に端から端まではっきり・くっきりと見る事が出来る。
昨日、夜飯を食べ始める頃から降り始めた大粒の雨が、夜の間中も土砂降り状態で降り続いていた時には、今日の見学がどうなることか…と、少し心配もしていたのだが…。
それは全くの杞憂であったらしい。

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それどころか、その大雨のお陰もあって水量がました滝の姿は、ガイドのガブちゃんをして「まさに絶好のタイミングだ。」と言わしめるほどに、雨季を過ぎたこの時期としては最高の状態であったのである。
水は空中で霧のように拡散して、下まで落ちる前に消え入ってしまっている様にも見える。
それにしても、そこから風に乗って舞い上がってくる水飛沫の量は半端ではなく、カメラを構えるとすぐレンズと本体が水玉だらけになってしまう。

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画面が滲んで写真が撮りずらいのもそうだが、これでは本体自体が壊れてしまいかねない。
なので、ここでは主にMの「防水防塵デジカメOPTIO」を使用する事にした。
だが、カメラの機種がどうこうという事に関わらず、あまりに巨大なこの滝の姿をフレームの中におさめるのはかなり難しい作業である。
収まったところで、その本質的な「巨大さ」が、画面を通して表現されてこない。
これ程にスケール感のない風景を写真に収める事の大変さを、改めて実感させられることになってしまった。

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振り返ってみると、滝そのものだけではなく、周りに広がる全ての風景が朝の光で素晴らしく神秘的に演出されていることが分かった。
帰りも同じ山道を歩いて、2kmの距離をゆっくりと満足感に浸りながら下っていく。

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ここでしか見る事が出来ないという数々の植物たち(カナイマに生える植物の30%はここだけでしか見る事の出来ない“固有種”であるらしい)に思いを巡らせたりしつつ無事にウッソウとしたジャングルを通り抜け、河原のキャンプ地に戻って朝食を済ませた。
これからまたボートで川を下っていって、午後からは湖の周辺探索が始まるのである。
雨で水かさが増しているようだから、帰りはボートを押さなくて済みそうかな…。

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