31 October, 08

「Seven Colored Hill。」

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正直、ここで紹介する下手な写真では、この場所で見る事が出来る本当の山々の色合いを表現できてはいないと思う…。

実際にこの場に立ってそれを眺めると、現実のものとは思えないくらいに鮮やかな色彩の土に覆われた山々の姿に、圧倒的に驚かされてしまう。
赤、白、黄色、オレンジ、緑、薄緑、紫などなど…
実際、赤や緑の中にもいくつかの色相が現れているから、それらもちゃんと数えたら7色以上の色がありそうな感じだ。

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日本の秋などに見ることが出来る“紅葉”の美しさとはまた違った“自然の色どり”。
木々が色付くことにかけては日本のそれはかなりハイレベルだと思うけれども、こういう、「土が色付いた」風景っていうのは…。正直、今まであまり見た事がない。
この場所を知る事になったのも実際かなり“偶然”なことで、教えてもらったのはペルーのクスコに滞在していたとき。その時の宿“ペンション花田”で知り合ったコウタロウ君からそれを知らされるまでは、2人は一度もこの場所の名を聞いたことがなかったのです。
それこそ、ウユニを見た後はそのままチリへと抜けるルートを考えていたくらいだったのだが、ここ(Humahuaca地方)の美しさをポストカードを見ながら力強く伝えられて、
「チリは物価も高いし、イースター島も行かないかもしれないから…。」
という理由もあったものだから、あっさりアルゼンチンの北側を巡る今回のルートに変更してきていたのである。
しかし、その判断は決して間違いじゃなかったことを、この場に立って強く実感することができた。本当に、これはとても不思議な風景だなぁ…。

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地面にはその場所の地質を反映したのであろう、様々な色合いの石たちが転がっている。
それを少しだけ拾い集めて、自分たちでも「Seven Color」を再現してみたりして。
なかには可愛い色や柄の石なんかも落ちていたから、後でアクセサリーにでもできるんじゃないかと、いくつか持って帰ってきました。
7色の丘と言われるもっとも有名な岩山の周りはくるっと一周トレックできるようになっていて、実際に歩いてみた感じでいうと、ゆっくり周って30分くらいだろうか。
丘の裏手にはまた別の色をした岩山があり、色の数こそそんなに多様ではないものの、その景観は以前訪れたアメリカの“セドナ”などを思わせるものがある。

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緑の土で覆われた山とオレンジ色の土色で覆われた山のコントラストなども、妙に「パキッ」っとし過ぎていて、何だかどうも不思議な感じがしてしまう。
そんな岩山の間を通り抜けながら一周の散歩を終える辺りに来ると、荒涼とした山々の向こうに豊かな木々に覆われた緑の大地が顔を見せるのだが…

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この感じ、何だかおとぎの国にでも迷い込んだような気分になってくる。
麓の方に目を向けると、そこには羊の群れを追いかけている牧羊犬の姿が…。
のどか過ぎる、晴れ渡った金曜日の午後。
バス運賃以外全くお金を使わずに出来る“最高のピクニック”となりました。

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因みに、これは村の外れにあるホテルの建物。外から覗いてみただけでもとっても雰囲気が良い。もう少し予算があれば、こんな所に泊ってみるのも楽しいだろうな…。

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