10 October, 08

「Putukushi 。」

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両サイドをワイナピチュとマチュピチュ山に挟まれたマチュピチュ遺跡の、ほぼ正面という位置にそびえたっているのが、プトゥクシという名の山である。

思いがけず“FREE TIME”となった今日の午後を利用して、明日のMachu Pichu探索の前に、正面から遺跡の全貌を眺めてやろうと、疲れ果てた身体にムチを打ってもうひと歩きすることに決めたのだ。
3日間あれだけ歩き続けたあとに、よくすぐ山登りしようって思えるなぁ…って、自分達でも不思議なくらい。でも、このプトゥクシ山については以前から「是非、登ってみるべきだ」という評判を聞いていた事もあったから、絶対に今回の滞在中に登ってやるって決めてきていたのである。
この山、頂上からのMachu Pichuを見渡す眺めは勿論メインの見どころなのだけれど、それ以外にも大きな特徴というか、訪れ甲斐のあるイベントが待ち受けている。

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それが、この、ほぼ直角:90°なんじゃないかっていう角度に設置された木の梯子!!
噂には聞いていたけれど、実際目にしてみると、
「こんなクレイジーなアイデア、一体誰が提案したんだ!!?」
って文句の一つも言いたくなるような、本当に安全性完全無視な設計の登り道なのである。
しかも、これが一か所だけじゃなく、何連にも連なって山の上へと登山者を導いて行くことになるのだ。行きはまだいいけど、これ、帰りは下を見ながら降りなきゃ…。
そんな事を考えてしまうと、そこから先には行けなくなってしまうのです。
ここは、とにかく思い切って行くしかない!
INCA JUNLE TRAILの時とは違った意味で、「前だけを見ながら」とにかく上へと、一段一段慎重に登っていく。
それでも、これまでに体験してきた様々な危険地域が2人を少しづつ強くしていってくれていたのか、少しするとほとんど怖さを感じなくなってきた。
登ってみると、下から見た時に思ったよりもスムーズに上がっていくことができるようだ。
まったく、慣れってホントに、恐ろしいもんです…。
そんなプトゥクシ名物の急こう配梯子を次々と制覇したあとにも、まだまだ山はどこまでも空高く伸びていっているように見える。
あと少し、あと少しなはず…。そんな風にして自分たちのへばりそうな身体を勇気づけながら、1歩1歩ゆっくりと、段差やスロープを登り続けていくと…

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最後に見る事ができるのが、この、幻想的でさえあるマチュピチュ周辺の山々の風景なのである。登った時間がちょうど夕暮れ前だったこともあり、雲の後ろに隠れていく夕日の光を浴びた“空中都市”と呼ばれる遺跡の姿が、このとき2人には本当に神秘的なものに見えたのである。
先客としてこの場所に寛いでいた2人の他の旅人たちも、神聖なものを目にしているような静けさの中で、ただぼんやりと遺跡とそれを取り囲む大自然に目を向けていた。
明日、ようやくあの遺跡の中に、2人も足を踏み入れるのだ。

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空に浮かぶ都市の面影を、今、目の前でやわらかい光を浴びている遺跡の中に見ながら、2人は明日のその時がくるのを思って、心に湧いてくる喜びをかみしめていたのです…。

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村本夫妻、「タダで登れる山」って、プトゥクシですよね!!?

コメント

ピンポ~ン♪
その通り!タダで登れる山はプトゥクシです。

いやぁ、とうとうマチュピチュに辿り着いたねぇ。
そして、あの恐怖のハシゴ、体験しちゃったねぇ。

二人の様子はいつも楽しみに見ていま~す。
次回の世界二周目の旅の参考にさせてもらってるよ。

でも、余裕のある二人の旅にはかなり嫉妬してるケド…。
こちとらすっかり日本人の暮らし。お二人が羨ましい!!ニクイ!!!

それにしても無事で何より!
桃ちゃんは結構キレてるみたいだけど。

これからボリビアにアルゼンチンにまだまだ楽しみはたくさんあるね。

次回二人に会えるのはカトマンズかな?

では、HAVE A NICE TRIP!!!

やっぱり!!
最初あのハシゴを観た時には、
思わず「だまされた!!」と
2人で叫んでしまいました!?
でも、登った後の爽快感は最高!!
情報、本当にありがとうございます。
因みに、今はボリビア:ポトシ。
今日、あの鉱山ツアーに参加してきました!
詳細は、また後日ブログでアップします。
軍手が思いっきり役に立ちました。
コアラツアーもやっぱりよかったですよ(笑)。

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