16 October, 08

「浮草生活。」

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その島々が目の前に現れた瞬間に、どこか異空間に迷い込んでしまったんじゃないかという錯覚に陥ってしまった…。
それくらい、この草で出来ているという浮島のインパクトは2人にとて強烈だったということ。こんな風景、まったく想像してなかったなぁ。

Mは幾分大きめな島が1つ、ポッカリと浮かんでいるイメージだったようであり、Jはもっとスケールの小さい空間を想像してしまっていたのだけれど…。

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目の前にあるのは、いくつもの浮島が連なった、まるで「浮島の町」とでもいうような広大な風景。その、草が枯れた「黄色」い大地の上では、カラフルな、本当にカラフルな民族衣装をまとったその島の「住人」たちが、ボートに乗って訪れる観光客たちを歓迎するように、こちらを向いて大きく手を振ってくれている。

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何だか、どこか未知の場所へと迷い込んだ探検隊にでもなったような気分。
こりゃ、本当にスゴイです。
2人を乗せたボートはそんな島々の間を縫うようにして進んでいき、とある浮島に静かに横づけした。そして、そこでもやはり、たくさんの女性たちが民族衣装姿で降り立つ乗客を出迎えてくれているのである。
Tour会社からそれなりの見返りを受けているのは分かるけれど、それにしても、これはなかなか嬉しいものです。
そこで全員輪になって草の大地の上に腰かけると、ガイドからこのウロス島についての基本知識が披露されることになる。
そして、その話を聞くことによって、改めてこの島が本当にチチカカ湖に「浮かんでいる」んだということを認識させられるのである。
必要に迫られれば、島ごと別の場所に移動出来てしまうという事実は、そうだろうなと思っていても、やはり新鮮な驚きを与えてくれる。
そして、この島を形作っている「トトラ」と呼ばれる植物が、彼らの移動手段である舟にもなり、さらには食物にもなることを教えてもらいつつ、実際にそのお味を試してみたりして…無味無臭ですね、実際。水分は摂れそうです。

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トトラで作った舟「トトラ舟」にも乗って彼ら流の水上交通を体験し、静かにゆっくりと流れる「時間」と「水」の上をゆるやかに漂いながら、隣の島へと優雅に移動。
そこにはしっかりとお土産屋さんなんかがあったりして、ちょっぴりげんなりさせられたりもするのだけれど、そりゃこれだって彼らにとっては大切な収入源であるわけだから、
「そんなにがっつかなくても…。」なんていう勝手な事はとても言えないです。
トイレにもしっかりと使用料金1ソルを支払い、そこから今度は、更に外海(!?)の方へと移動していくことになる。
次の目的地は、「Amantani(アマンタニ島)」という、人口5000人ほどの自然島。
こちらはウロス島のような「浮島」などではなく、どっかりとチチカカ湖の湖底に腰を据えた、正真正銘の「Natural Island」です。

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